何かを続けるのにモチベーションが無意味な訳 実はやる気が面倒くさいという感情を生む
何か目標を達成するのには、やる気やモチベーションが大事、とはよく言われることですが、行動心理コンサルタントの鶴田豊和氏によると、実はこうした発想が「面倒くさい」という気持ちにつながり、逆に行動を抑制させると指摘します。面倒くささを感じずに、目標に向かって進むのに必要なのは何でしょうか。『マンガで「めんどくさい」がなくなる本』から一部抜粋して紹介します。
「意志の力」や「やる気」は無意味
夢や目標の実現を加速させようとするとき、一番のカギになるのは〝行動力〟です。あなたは、次のような経験をしたことはありませんか?
「いろいろな本を読んだ。いろいろなセミナーに行った。いろいろな教材で学んだ。でも、行動につながらず、人生が変わらない。行動さえできたら人生が変わるのに――」。このような経験をしないために、どうしたら行動できるようになるのか。そのための考え方や心理テクニックについてお話しします。
行動力があれば、いろんなチャンスを引き寄せやすくなります。今まであなたは、行動力を上げるためには、「意志の力」や「やる気」「モチベーション」が必要だと聞いたことがあるかもしれません。しかし、実のところ、これらはほとんど関係がありません。あなたは、「行動」という言葉を聞くと、なんとなくネガティブな感情が湧いてきませんか? それは、「行動」という言葉を聞くと、「意志の力」や「モチベーション」という単語が頭に浮かぶからです。
努力を行動につなげられなかった経験がある人は、それを自分のやる気や意志の力が足りなかったからだと考えがちです。そういう人が「やる気やモチベーションを上げなきゃ」と言って頑張ろうとしても、その言葉には、「あまりやりたくないことをやらないといけない」という気持ちの重さ=めんどくささがにじみ出ています。めんどくさいことを無理し
てやろうとしても、長続きはしません。
私は以前、マイクロソフトの人事部署で働いていましたが、そこでは、やる気とかモチベーションという言葉は一度も聞いたことがありませんでした。なぜなら、多くの幸せな成功者の頭の中には、「やる気」や「モチベーション」という言葉がないからです。そういう概念がないのです。
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