自粛の今こそ読書!戦略コンサルの「読む技術」 「本の読み方」から「時間の作り方」まで一挙公開
まずは、「話題になっているもの、面白そうなものは片っぱしから購入し、目を通す」ことである。
1つでも「新しい発見や気づき」があれば十分
私は「活字中毒」である。就寝前は本を読まないと寝付くことができない。本のジャンルは私小説、ミステリーからノンフィクション、旅行記まで幅広い。それは、ビジネス書や経営書についても同様である。
話題になっているもの、面白そうなものは片っぱしから購入し、目を通す。まさに「乱読」だ。ビジネス書や経営書の類だけでも1ヶ月に15冊程度は読む。ほぼ2日に1冊のペースだ。年末に溜まった本をブックオフに引き取ってもらうが、毎年200~300冊にもなる。
毎日懸命に仕事をし、ベッドの中で旅行記をめくりながら眠りにつく。そのときが、私にとって至福のときである。
気になる本は片っぱしから乱読するが、すべての本を精読することはしない。面白ければ読み進めるし、途中で「違うな」と思えば、それ以上は読まない。
私はビジネス書や経営書に多くのことは求めない。1つでも「新しい発見」があったり、見失っていた大切なことに気づかせてくれるのであれば、それだけで十分に価値があると思っている。
その一方で、古典的名著はしっかり読み込み、折に触れ何度も読み返す。私の書棚に一番多く並んでいるビジネス書、経営書は、ピーター・F・ドラッカーの本だ。それに続くのが、野中郁次郎先生、大前研一さんの本だ。
経営においては「こうすれば必ず成功する」というセオリーや定説は存在しない。ビジネスは環境変化に合わせて変化していかなければならないものだから、過去の成功事例は参考にはなっても、「答え」にはなりえない。経営をどんなに科学的にとらえようとしても、残念ながら経営に「再現性」はない。
しかし、セオリーはなくても、「原理原則」はある。時代や環境が変わろうとも、変わってはいけない普遍的な考え方、ものの見方は確実に存在する。ドラッカーや松下幸之助、本田宗一郎など名経営者の本には、「不変の真理」がちりばめられている。
経営の技術論や戦略論を学ぶことはもちろん必要だが、経営のトップに近づけば近づくほど、より根源的な問い掛けが重要になってくる。そうしたときこそ、「基本」に立ち返ることが大切で、古典的な名著は忘れかけていた「基本」「原理原則」を思い出させてくれる。
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