住まいのプロに聞いた「在宅」を快適にする術 今回は4人の子育て家族を対象に話を聞いた

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在宅勤務の経験が初めてという方が多く、中には経済的な問題に頭を悩ませていらっしゃる方もいるでしょう。ですので、せめてお家の中だけでも、家族がストレスを感じにくい環境づくりをすることが、今、大変重要になっていると感じています。

さて、以下で住まいと暮らしのプロの暮らしぶりを紹介します。最初は、積水ハウスの研究開発部門に所属するAさん(40代女性、戸建て住宅居住)のケースです。

ストレスを軽減する工夫とは

Aさん宅はご主人も在宅勤務。毎日、LDKに家族がいる状況になっているそうです。

Aさん宅の在宅勤務スペースの様子(写真:Aさん提供)

「私は在宅勤務スペース、夫はダイニングテーブルで仕事をしています。ダイニングテーブルも6人掛けの大き目なので、 食事の都度片付ける必要もなく快適に仕事ができます」

外出自粛生活にあたって、休校中の娘さんがいて仕事に集中できないことが気がかりだったそうですが、「実際には娘は1人で勉強、遊びをしてくれていますし、以前よりお手伝いをしてくれるようになりました。通学時とは異なる力が伸びているように思います」とのことです。

Aさんは今回の取材にあたり、次のような提案をしてくれました。

・時間の経過を感じられるように、日光や外の様子を感じられる窓などがある場所に在宅勤務スペースを設ける

・難しければインドアグリーン(観葉植物)を設置する

・ワンルームでも家族それぞれにパーソナルなスペースがあると集中できる

・より集中したいときや重要な会議の際には個室を活用する

一般的なオフィスでもその内外を緑化する取り組みが進みつつあります。それは外部環境に近い職場の環境づくりをすることで、働く人がリラックスでき、仕事の効率を高めることができるからといわれています。Aさんによる在宅勤務スペースの提案はその「おウチ版」です。

子どもが幼いと、在宅勤務は難しい側面はもちろんあるようです。同じく積水ハウスで広報部門に勤務するBさん(30代男性、戸建て住宅に居住)は、息子さん(1歳半)の自室として想定していた部屋に、リビングとは別に在宅勤務スペースを確保したそうです。

息子さんはBさんが家の中にいることがわかるようで、呼び声を上げドアを開けようとするなど、構ってもらおうと必死な様子とのこと。「在宅勤務はまだ続くと思われますので、家族で工夫して乗り越えていきたいと思っています」と苦笑交じりに話していました。

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