住まいのプロに聞いた「在宅」を快適にする術 今回は4人の子育て家族を対象に話を聞いた
次に、旭化成ホームズの元営業マンで、現在は事務系スタッフとして勤務するCさん(40代男性、戸建て住宅居住)の事例を紹介します。
「私の場合は3階のバルコニーに机と椅子を出し、キャンパスを張って日よけにして仕事スペースとしています。屋外スペースなので、書類が風で飛ばないように、ワイヤー式の布団干しばさみでテーブルに書類を挟む工夫を採り入れました」
周囲の建物からの視線があまり気にならない3階であるため、時にはBGMを流しながらリラックスした状態で過ごすこともあるそうで、「これは会社ではできない贅沢ですね」と語っていました。
Cさんも共働き世帯で、9歳の息子さん、7歳の娘さんと暮らしています。奥様とは仕事部屋を(階も)分けているので、互いに邪魔にならず仕事ができ、子どもたちも親が仕事中ということを理解してくれており、邪魔しないように気を遣ってくれているといいます。
勤務のついでに家事もこなす
「通勤や帰宅など時間の読みづらい空白がなく、全員の1日のスケジュールが目に見えるため、以前より規則正しい生活ができています。やってみれば問題はほとんどないという感じ。トイレに立つタイミングなどに洗濯機のボタンを押すなど、在宅勤務ついでに家事もこなしています」と話していました。
Cさんは上記のような経験もあり、以下のようなアイデアを提示しています。
・まだ目の離せない年齢の子どもがいる場合、互いに見える空間での仕事となるが、子どもが楽しめる空間や仕掛けを作ってあげ、飽きさせない工夫も必要
・親の仕事スペースの近くに子どもの遊び場スペースを設けるなども一つの工夫
前述のAさんとCさんの意見を総合すると、外部環境に近い場所を仕事場にすることと、夫婦の仕事場に一定の距離感を設けること。これらが在宅勤務をスムーズに行えるようにするテクニックといえそうです。
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