京都に来たら一度は行きたい和菓子の老舗名店 「甘いもの嫌いな人」も喜ぶ美味絶品の数々

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ふたばの豆餅など、京都で一度は行きたい「和菓子の老舗名店」とは?(写真:時事通信)
京都造形芸術大学から教授の誘いが来たことがきっかけで、中心部である中京区に暮らすことになった元「小説新潮」編集長の校條剛氏。4年間暮らしてわかった「京都の和菓子事情」とは? 新書『にわか<京都人>宣言』から一部抜粋・再構成してお届けする。

京都の和菓子の名店がわかる2冊の手帳

京都の書店で買い求めた2冊の手帳がある。手帳と表記しているが、半分はガイドの役目を果たしている便利な代物だ。京都の書店では2社が競合している。宮帯出版社の『京ごよみ手帳』と、光村推古書院の『京都手帖』である。

この2冊で紹介されている和菓子の店を挙げてみよう。なお、和菓子店という呼び方は、京都では正確ではないという指摘がある。確かに我々が和菓子店と呼んでいる店の暖簾には、たいてい「御菓子司」と書かれている。「司」は「つかさどる」だから、単なる販売者ではない。伝統ある技術を代々受け継いできた主人が、深く根を張っている店なのだ。東京ではこの看板を出している店は少ないだろう。

さて、京都の手帳二種に掲載されているお菓子屋だが、それぞれ方針が異なっていて、『京ごよみ手帳』のほうは「俵屋吉富」とか、「聖護院八ッ橋総本店」など、旅行ガイド本にも紹介されている有名店を選んでいるのに対して、『京都手帖』のほうは新興の洋菓子店の商品を多く載せているし、和菓子も現代感覚の新しい品々を載せている。

七條甘春堂「天の川」という美しい夏菓子などその一つだ。ディープな京都人とおぼしき入江敦彦の『京都人だけが知っている』(洋泉社新書)では、さすがの辛口な語りで、観光客向けの「手帳」などでは紹介されていない店の存在や、京都土産の定番「八ッ橋」にまつわるエピソードなどが書かれていて面白いが、一般人がやはりそこまで知る必要はないとも思えてくる。

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