コロナ禍で見えた「日本人の原始的な働き方」 総理に直談判した働き方改革のサードドア

人とのつながりが信念を運んだ
『サードドア』にはメンターやインサイドマンの存在が大きく描かれていますね。著者アレックス・バナヤンがいきなり成功者に接触しようとしても難しく、まずは協力者が現れて助けられます。私もこれまで、本当に大事なところでメンターやインサイドマンに出会ってきました。
私にとって働き方改革の頂上戦は2016年でした。当時、総理官邸で安倍晋三首相に直接お会いして、25分間で「労働基準法を改正して労働時間の上限を作るべきだ」というプレゼンをしました。
その1か月後に「働き方改革担当大臣」が設定され、2年後には法改正が実現したわけですが、この官邸プレゼンにたどりつくために、インサイドマンが導いてくれました。
当時の私は、働き方改革をしなければ、この国が少子化による財政破綻に向かってフリーフォールを落ちていくんだということを、毎日のように説明してまわっていました。その中で知人の一人が「小室のその話は重要だから、政治の中枢にいる人に聞いてもらうべきだ」と、面会をセットしてくれました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら