また、マスクをしている女性が、diseased bitch(病気の雌犬)とののしられた例を挙げています。本文では伏字(diseased b****)でしたが、私が補足しました。男性でしたらdiseased bastard(病気野郎)と言われたかもしれません。続けて、各メディアで報道されているタイ系アメリカ人がののしられた言葉を2つ挙げましょう。
"Everything comes from China because they're f****** disgusting," (なんでも中国から入ってきやがる。だからムカつくんだよ)この伏字の部分にはもちろんfuckingが入ります。
"They can be so smart and be like, 'Oh yeah, I developed this, I developed that.' But like yeah, you can't even wipe your a**."(やつらは頭がいいかも知れねえ、「そうだよ、私がこれを作ったんだ、あれも」って感じで。でもな、てめえのケツさえも拭けねえんだよ)この伏字の部分にはassが入ります。「てめえのケツも拭けねえくせに」という意味ですが、要はコロナの後始末もできねえくせにと言いたいのでしょう。
このような英語を聞いたら、その場を離れるのがいいです。たとえ言われた側が言い返したくても、悔しくても、関わってはいけません。このような言葉の次に来るのは暴力の可能性が高いからです。日本では、まさかこのタイミングで殴ることはないだろうというタイミングで殴ってきますから、距離を置かなければならないのです。
もう1つ付け加えると、こういう場合は間違っても"I'm Japanese".と言ってはいけません。このタイプの日本人は多いと思いますが、場違いです。相手からしてみれば、中国人だろうが韓国人だろうが日本人だろうが関係がありませんし、見分けもつきません。「お前らアジア人のせいで病気になってんだよ!」と怒っているのですから、国籍は関係ありません。
アジア諸国で日本人だからと優遇された経験のある日本人はつい、日本人であることを主張しがちですが、通用しません。君子危うきに近寄らず、です。証拠をとるために、スマホで撮影しても火に油を注ぐ可能性が高いですし、スマホそのものを盗まれる可能性があります。
ホームレスにアジア人が襲撃される
アメリカではニューヨークがホットスポットになっています。私の友人のニューヨーク州で弁護士をしているアメリカ人に、ロックダウン生活を聞いてみたところ、「極めて退屈だし、自分の専門分野の仕事をリモートワークでこなすのは難しい」「でも、買い物も行けるし、食材の配達もできるし、至って平穏だ」と言っていました。
『New York Daily News』によると、コロナウイルスによるロックダウン後、3月後半だけで1年前の同時期に比べ、犯罪が20%増加したそうです。アジア人が襲撃される事件も頻発しています。
3月27日付の『New York Daily News』によると、過去1週間で、アメリカ全土においてアジア系アメリカ人がコロナ関連で受けた差別は700件にも及ぶそうです。インターネット上の誹謗中傷から、街中や公共交通機関での暴言、暴力まで、差別は多岐にわたります。
このニュースについても聞いてみましたが、「ホームレスにアジア人が襲撃されることはよくあること。アジア人が差別を受けることも、コロナ以前から存在していた問題だ」と言っていました。
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