殺気立つ英語圏の人がアジア人に浴びせる罵声

「あぶない英語」が放たれたらとにかく逃げよ

コロナウイルスパンデミック以前、欧米社会には予防の意味でマスクをつける人は、私の知る限りいませんでした。欧米の常識では、マスクは病人がつけるものなのです。ですから、コロナ蔓延の初期に海外旅行した人は距離を置かれたり、コロナ野郎!と罵声を浴びせられたりしたかもしれません。

コロナが流行し始めた頃、私の友人で日本在住のアメリカ人がマスクをしているのを見て、これはただ事ではない、あのアメリカ人がマスクをつけるなんて!と恐怖を感じました。聞くところによると、いま、アメリカでは多くの人がマスクをしているそうです(これも変化に対応している証左でしょう)。

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コロナウイルスに関連してアメリカのニュースを調べると、アジア人が差別を受けているなど、悪いニュースが目につきます。しかしながら、困難な状況で助け合うニュースもたくさんあります。

あと1枚しかマスクがなくて自分自身をも守らなければならない状況下で、目の前に危険にさらされている人がいたら、躊躇なくマスクをあげることができるのがアメリカ人です。スピード違反をした医者に切符を切った警察官が、助手席のおそらく使いまわしをしているであろうマスクを見て、自分が持っていた予備のマスクを提供したというような美談には事欠きません。

差別するのはほんの一握りの人

差別するのはほんの一握りの人で、良識のあるアメリカ人は困っている人を助けたいという精神にあふれています。アメリカ人のボランティアへの寄付額は日本人の寄付額とは大きな乖離があります。多くのアメリカ人はこの危機をみんなで乗り切ろう、そして困った人がいれば助けようという気持ちなのではないでしょうか。また、アメリカでは教会は弱者救済の大きな役割を果たしています。果たして、日本はどうでしょうか。

最後に伝えたいのは、他人がどう行動しようが関係がない。みんなが外に出ているから大丈夫、自分は大丈夫という正常化バイアスは捨てることです。私たちができることは "Stay the fuck at home" です。

Youtubeで "Beautiful Covid-19 Song Spotted on Youtube. Chris Franklin and Robert Kelly. "STAY THE F*CK AT HOME" と検索してみてください。おじいちゃんが軽快なリズムでスラングを連発して、外に出ないように"Stay the fuck at home"を呼びかけています。

『あぶない英語』(幻冬舎新書)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。電子版はこちら

Stay the Fuck at Homeというフレーズが流行しています。家にいないと死ぬぞというメッセージを、ユーモアを込めて発信している人は少なくありません。家にいて暇な人が多いというのもありますが、誰かの役に立ちたいということで啓発活動をしているのでしょう。

有名どころではSamuel Jacksonもその1人です。Stay the Fuck at Homeという絵本を読み上げています。mother fuckerなど、fuckを連発しています。陽気に歌うおじいちゃんもこのような流れの中でシェアされ、アニメバージョンまで作成されています。

ちなみに、Stay homeはアメリカ英語で、Stay at homeはイギリス英語です。どちらも使われますが、今回のようなケースでは、Stay the fuck homeとは言わず、Stay the fuck at homeと言います。こっちのほうが、ダントツでしゃれていますね(笑)。

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