マスク、消毒液の「超品薄」を示す実売値の驚愕 旺盛な需要を満たすほど供給が追いついてない

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(1)ハンドソープ

まずは、ハンドソープの売り上げ点数を見てみよう。

このところ、インフルエンザ流行時期にも徹底されていなかった手洗いが実施されているように感じる。家族にも、手洗いを徹底するように伝える人たちも多い。また肌感覚として、会社でも、出勤時に手洗いを行う人たちは多い。

ハンドソープの需要も依然として根強い

ハンドソープの販売状況を見てみると、今年1月後半から販売量が増え、2月最終週に需要のピークを迎えている。1店当たりの売り上げ点数をグラフで追うと、昨年同週比4倍程度の売り上げ点数となった。そこから品切れを迎えたのか売り上げ点数はピークアウト。ハンドソープは1つ買ったら、それなりに長く使える。それでも、3月最終週では昨年同時期と比べて2倍程度売れている。需要が落ち着いたと見方もできるが、ドラッグストアでは品切れのところも多く、いまだに供給よりも需要が多い状況が続いている。

(2)殺菌消毒(アルコール消毒等)商品

では、次に殺菌消毒商品はどうだろうか。

筆者の自宅でも、家族が使えるアルコール消毒液はいまだに不足している。ネットで探すと高額な商品のみは買えるようになってきたものの、まだドラッグストアに満足な量があるようには思えない。

この殺菌消毒商品は、1月最終週に販売のピークを迎えている。その後に、需要を完全に満足させられず、品切れが続いている。どの時点と比べるかによって倍率は異なるが、おなじく前年同週比で約6倍。感覚としても、1月最終週に対して、殺菌消毒商品の需要が減ったわけではなく、供給量が少なく、買えない状況が続いている、と思ったほうがよさそうだ。

ところで、殺菌消毒商品が買えなくなってから、ネットでは殺菌消毒用品の自作方法が喧伝されていた。これも、街なかのドラッグストアで買えなくなった事情を反映してのことだろう。

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