「いつのまにかお金が儲かる人」に共通する習性 ひろゆきさんが考える「仕事と遊びの境界」

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一方、マイナーで面白いものに出会えると、すごいトクした感を味わえます。それに、世の中であんまり知られていないようなものを知っていたほうが、人から「貴重な意見」と思われるようなことを言えます。

そういうわけで、メジャーなものより、マイナーで自分が見たいものを見るという感じなのですが、これも1つの結果論であって、最初から「映画に詳しいことを仕事にしてやろう」とか「ニッチな情報を持っていることを売りにしよう」と狙ってきたわけではありません。

とにかく僕の基本は、毎日、やりたいことをやっているだけなのです。そこで、特に付加価値をつけようとは意識していない。ただ、やりたいことをやっているがゆえに、他の人が費やせないくらい長時間やり続けることができて、それだけ情報も蓄積されるという点が、自然と価値につながっているみたいです。

同じ時間なら、「視点」をずらしたほうの勝ち

自分しか知らない情報が世の中の役に立つとき、その人の価値は上がります。

といっても、本当に「自分1人しか知らないこと」なんてないのですが、「自分だけが知っているふう」を醸し出すことならできますよ。

僕の場合で言うと、例えば、YouTube 動画を見ることが仕事につながることもあります。たまたま見た動画を挙げて、「今はこういうのがウケていますね」とか「こういうことをやると、収益が上がりやすいんじゃないでしょうか」なんてアドバイスすると、お金をもらえたりするのです。

『なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23』(学研プラス)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

僕は映画やマンガやゲームには相当な時間を使っていますが、YouTube 動画は、ものすごく時間を割いて、膨大な量を見ているわけではありません。

ここは「見方」が問題です。多くの人はちゃんと見ていないから、少し分析的な見方をするだけで相手が勝手に「YouTube にめちゃくちゃ詳しい人」と勘違いしてくれて、価値を見出してくれたりするのです。

みんなが見ているものを、みんなが見ているのと同じように見ていても、自分の価値は上がりません。

同じ時間を使うのなら、「普通はここまで押さえていないよね」「普通はここまで深く見ないよね」というところを、あえて追求してみる。それを誰かが「すごい」と勘違いしてくれたら、それが仕事につながることだってありうるわけです。

ひろゆき 「4chan」管理人

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Hiroyuki

本名・西村博之。1976年神奈川県生まれ。中央大卒。1999年にインターネット匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。東京プラス代表取締役、未来検索ブラジル取締役など、多くの企業に携わり、企画立案やサービス運営、プログラマーとして活躍。2005年、ニワンゴ取締役管理人に就任。翌年、「ニコニコ動画」を開始。2009年に2ちゃんねるを譲渡後、2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。

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