小保方氏に提出を求めて出てきたのは、実験ノート2冊(10年10月~12年7月及びそれ以降)と、私物のパソコンから本人立ち会いの下で取り出したデータ類のみ。論文発表当初、「実験が大好き」と言っていたという小保方氏の実験量としてはあまりにも少ない。
調査委員会によれば、提供された資料は実験内容がきちんと整理されておらず、日付もはっきりしない。また、何の実験に基づくデータなのかも判然とせず、「正確に実験のトレースができず、(いくつかの問題について)研究に不正があったかどうか判断ができない状態」(岩間厚志調査委員)だったという。
パソコンは理研が貸与したものを使うことになっている。にもかかわらず小保方氏は私物を使っており、そのパソコン自体を調査委員会に提出できないのであれば、証拠隠滅を疑われても仕方がない。「まさかこんなことになっているとは思いもよらなかった」(川合眞紀理研研究担当理事)というのは、調査委員会メンバーにも共通する思いだろう。
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