取材時に伺ってみたところ、「筋肉痛にならなくても大丈夫」(竹尾氏)とのことだ。初心者としてはトレーナーのアドバイスが欲しいが、チャットなどで上級経験者に聞いてみるのもよさそうだ。
有酸素運動としての効果は高いようで、ウォーキングを数十分行ったときと同様の感覚を覚えた。ストレッチと合わせて10分にも満たないながら、いい運動になることは間違いない。「この時間にアプリを立ち上げる」などと、習慣に組み込んでしまえば、案外、簡単に続きそうに思える。
「脂肪燃焼効果が表れるのは開始後20分後から」などと以前は言われていたが、今は、例えば10分ずつの運動を、間に時間を置いて行っても効果があることが知られている。むしろ、生活の中でスキマ時間を利用しつつ、トータルでの運動量をなるべく多くすることが健康には望ましいという考え方が主流だ。
つまりオンラインフィットネスを利用しても、運動機会を増やすことに意味があるということだ。
WEBGYMの特徴をまとめると、メニューの豊富さや、テンポのよい声かけなどで、トレーナーといっしょに運動している臨場感が味わえること。また使いやすく、習慣に取り入れやすいことなどが挙げられるだろうか。比較的歴史が長く、50万人のユーザーが使ってきているだけに、使用感などにおいて洗練されているのかもしれない。
リアルジムのノウハウが強み
そのほか強みとなっているのが、リアルジムのノウハウだ。例えば同社の社員のほとんどが元ジムトレーナーだそうで、竹尾氏も今はプラットフォームの構築などを行っているものの、以前はトレーナーだったそうだ。
アプリ内でユーザーに向ける「お疲れ様でした」「よく頑張りました」などの賞賛の言葉や、プレミアム会員(1カ月980円、3カ月2600円、年間8900円)が受けられるトレーニングアドバイスのアルゴリズムも、トレーナーとしてのノウハウを基に考えられている。
トレーナーはハードな仕事だけに、セカンドキャリアに悩む人が多いという話を聞く。社員としてスキルを生かせる同社の社風は、そうした課題への1つの答えになりそうだ。また、今回のコロナウイルスでレッスンが減ったトレーナーをWEBGYMで起用するなど、支援策にもなっているようだ。
WEBGYMの、2〜3月のダウンロード数(新規会員数)は平時の2.5倍程度になっているとのこと。
プレミアム会員については、通常は2週間の無料期間を設けているが、3月からは1カ月に延長して開放。また4月1日からはSNSで話題の「#stayhome」(外出を自粛しよう)をもじった「#staystrong」というカテゴリーを新設し、自宅でしっかりと運動ができるメニューをそろえた。
今、ストレスや運動不足に対抗してほしいと、アスリートがトレーニング動画をアップする動きが注目されているが、サービスのほうもバリエーションが増えてきており、無料のものも多い。これを機会にいろいろと試して、とにかく運動習慣をつけるのに役立てるといい。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら