「マスクは無意味」の議論にもう意味がない理由 自分はもちろん他人を守る効果を活用しよう

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せっかくのマスクも、効果のある付け方をしなければ意味がない。そこで永井医師に聞いた正しいマスクの付け方は次の通り。

・マスクは口だけでなく鼻まで覆う
・不織布のマスクでワイヤーが入っているものは、付ける前にしっかり鼻の大きさに折って、折り目を付けてからフィットさせる
・頬とマスクに隙間ができないように密着させる。しばらく着けた後、頬にマスクの跡が残るぐらいしっかり密着させることが望ましい
・サイズが大きめだったら、ゴムの部分を縛って調整する

「新型コロナウイルスは人の目には見ることができない。だから感染させるリスクを下げるために、正しい付け方をしなければなりません。新型コロナウイルス感染症が急速に拡大している今、すべての人が常にマスクの着用をしてほしい」

一方で、健康増進やストレス解消のために家の周りや公園をウォーキングしたり、犬の散歩をしたりときは、人との接触がなく感染のリスクが低いためマスクは不要だという(花粉症の人は除く)。

あわせて手洗い&アルコール消毒を

マスクのほかにも、新型コロナウイルスの感染から身を守る対策がある。ご存じ、手洗いとアルコール消毒だ。医療現場ではアルコールで手指を消毒することを「手指衛生」といって、感染対策のキホンのキになっている。

「アルコール消毒はスーパーなどの施設に入ったときだけでなく、そこから出るときも行ってください。我々も、仕事をしている医療現場では、病室に入るときだけでなく、病室から出たときもアルコールを使います。何かモノに触れたら、すなわちそれは感染リスクがあるということですから。ただし、アルコール消毒をしたら手洗いはしなくて大丈夫です。できれば、アルコールを持ち歩いたほうがいいでしょう」

上の画像をクリックすると、「コロナショック」が波及する経済・社会・政治の動きを多面的にリポートした記事の一覧にジャンプします

先が見えない新型コロナウイルスの感染拡大。日本や韓国、シンガポール、香港などマスクをする文化がある国は、マスクをする文化のないイタリアやスペイン、アメリカより感染率が低いということを報じているウェブサイトもある。永井医師は言う。

「今シーズンはインフルエンザの患者さんが極めて少なかった。その理由として暖冬、高湿度も大きかったかもしれませんが、新型コロナウイルス対策で、多くの人がマスクや手指消毒をしているからだという意見もあります。そうだとすると、マスクと手指消毒、あとは三密を避けるという3つの対策を徹底することで、新型コロナウイルスの大流行のピークを抑えることができるのではないでしょうか」

鈴木 理香子 フリーライター

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すずき りかこ / Rikako Suzuki

TVの番組制作会社勤務などを経て、フリーに。現在は、看護師向けの専門雑誌や企業の健康・医療情報サイトなどを中心に、健康・医療・福祉にかかわる記事を執筆。今はホットヨガにはまり中。汗をかいて代謝がよくなったせいか、長年苦しんでいた花粉症が改善した(個人の見解です)。

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