在宅勤務で実践したい「腰痛を改善する座り方」 4つのポイントを押さえて全身の不調を改善

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難しく考える必要はありません。それは、ボタンの掛け違えを元に戻すだけのようなものだ、と考えてください。ボタンを掛け違えてしまうと、シャツが曲がってしまってだらしなく見えたり、シャツがよれてシワになったりしますね。

実は、筋肉や関節も同じなのです。引き締まりが悪く見えるのも、痛みが発生するのも、ボタンを掛け違えたように筋肉や関節の位置にズレが起きているせいです。「正しい座り方」や「すごい座りトレ」で、これらを元の位置に戻してあげれば、体は若返り、見た目もよくなりますし、しわ(痛みやしびれ)もなくなります。

では、ここから、その前者にあたる、「体の不調を改善できる、正しい座り方」についてお伝えしていきましょう。正しい座り方で、正しい筋力も身に付くので、家ごもりの影響でなまった身体の不調にも「効く」はずです。

一流アスリートも実践

ポイント1:「足の裏3点」を地に着けて座る!

足は、体の土台となる部分です。足がダメならすべて台無し! それほど大切な部位です。まずは、足の裏3点を地に着ける、ということを意識して座ってみましょう。ここで言う「足の裏3点」とは、「親指の付け根」「小指全体」「かかとの外側」のことです。

足の裏3点とは、「親指の付け根」「小指全体」「かかとの外側」のこと。立つとき、歩くときもここを地に着けよう(撮影:飯塚昌太)

かつての人類は、この「足の裏3点」を使って立ち、歩き、走っていました。現代でも、一流とされるアスリートは、その実践ができています。しかし、靴や靴下をはいた現代人では、この「足の裏3点」を使う能力が、著しく衰えている人がほとんどです。これをそのままにしていると中高年で、体の痛みやしびれを発症するリスクが高くなります。

最初は少し難しいと思いますが、イスに座ったときに、次のように「足の裏3点」に力を入れるレッスンをしてみましょう(写真1)。

まず、はだしになり、かかとの外側を床に置いたまま、足の指を思い切り開いて、小指を床に着けます。そうしてから、上記の「足の裏3点」を地に着けてみましょう。
この際に、「足の裏3点」が機能していない場合は、つま先が外側を向く、左右のヒザが少し近づく、という状態になりますので、ご注意を。もしも、つま先(人差し指)が正面を向き、左右のスネが平行になっていたら、正解です。

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