タワマン、物件次第で1千万円節税する法 来年の相続税大増税に備える

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■今、タワマンを選ぶ人のための5箇条(東京都)
(注)沖氏の意見を基に編集部作成
1 新築より中古を
資産インフレがはじまった昨年は割安な新築物件があったが、2014年以降はかなり強気な価格設定になっているものも。そういうマンションは中古になったとき、値下がり率が高くなる。中古物件を相場よりも安く購入する方が新築より値下がりの幅が少ないので○
2 値下がりしにくい物件を
値下がりしにくいのは、千代田区、中央区などの都心10区で、環七と荒川の内側のエリア。特に、表参道、代官山、恵比寿、麻布十番などの物件は適正な価格で買えば○。タワマンが値下がりしない理由の一つは「目立つ」こと。エリア内でランドマークタワーになる物件は値下がりしにくい。また、中央区、港区、江東区のタワー物件に限っては眺望条件のいい北向きの住戸なら資産価値は維持されやすい
3 売りやすさにこだわって
買い手が少ないエリアでは売ろうと思ってもなかなか売れない。となると、価格は下がる。売りやすい物件は70平米3LDK。億ションは新築では広範囲で売られているが、中古での取引は、港区、渋谷区、千代田区など5区で8割を占める。地域限定でしか売れないことに注意。ワンルームマンションは値下がり幅が大きく、リスクが高い
4 「~難民」とは無縁の物件を
人口が増える都心に近いエリアは価格が維持される可能性が高い。今は「丘の上よりタワーの上」の方が利便性が高く、人気がある。世の中は、コンパクトシティー、スマートシティーの時代。帰宅難民、買い物難民などから無縁の立地を選びたい
5 できるだけ築15年以内での売却を
マンション設備の更新は15年が目安。築15年で水回りやガスコンロなどに不具合が出てきて、大規模修繕の必要も出てくる。また、購入希望者は築10年以内を望んでいる場合が多い。築5年前後の物件を購入し、5~10年の保有期間で資産を組み替えるのが理想

 

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