プレゼンに効く「とことん伝わる話し方」7秘訣 「ウェブ・テレビ会議」にも効果絶大、コツは?

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【6】「強調したい」ところは「ゆっくり」読む

「強調したい言葉」があるとき、「大きい声で話す」「高い声で話す」など、さまざまな方法がありますよね。「朗読」でも多くの方法がありますが、その中の1つに、強調したい部分を「ゆっくり、はっきりと発音」するという方法があります。

このような話し方をすると、「念を押す」ような感じになるので、相手は「ここの部分が重要なのだな」と認識しやすくなります。これは大きい声でなくても、高い声でなくても大丈夫です。

「ゆっくり」の度合いは、「ややゆっくり」「かなりゆっくり」でも違いがあり、「かなりゆっくり」のほうが、強調度合いが高まります

どのぐらい強調したいかによって「ゆっくり度」に強弱をつけてみるのも、声に幅が広がっていいと思います。

【7】大事な言葉の前に、一瞬「ポーズ」を入れる

話の中で、ほんの一瞬でも沈黙があると「あれ、何かな?」と思うこと、ありますよね。「朗読」ではこの「一瞬の沈黙」を効果的に使っています

「朗読」では「ポーズをとる(間を置く)」というテクニックなのですが、「強調したい部分」の直前にこのポーズをとることで「何が起こったのかな?」と注意を引かれます。それが次の言葉や文章への期待感となります。

このポーズも、どのぐらい時間をとるかによって強調の度合いが変わってきます。例えば、「短く一呼吸とる」より「2~3秒とる」ほうが強調の度合いは強くなります。

最大級の注意を引きたい場面では、思いきってしっかりポーズをとってみましょう。最初は勇気がいると思いますが、実際にやってみると、かなりの手応えが感じられるはずです。

ウェブ会議こそ「伝わる話し方」が重要

冒頭でも述べたように、ウェブ会議では、身振り手振りや阿吽の呼吸ではごまかせない分、相手にきちんと伝えるには、「声と話し方」がより重要になります。そして、本記事で解説したように、ちょっとしたコツで「伝わり方」はぐんと変わってきます。

本に収録した朗読見本18作品は、魚住りえ氏自身が朗読した「お手本」を聴くこともできる(画像:サウンド・シティ)

日常会話の中で少し意識を変えて試してみるだけで、その効果は十分に感じることができます。日常会話からでも「話し方がうまくなり、声までよくなる」ことはできるのです。

「話し方がうまくなる」と、話すことがとても楽しいと思えるようになります。声までよくなって「自分の表現力」にも幅が出てきます。苦手だったプレゼンやウェブ会議、テレビ会議を、自分をアピールする「武器」にすることもできます。

ちょっとしたコツで「伝わり方」はぐんと変わります。ぜひ「1日1分朗読のトレーニング」を続けて、「伝わる話し方」をマスターしてくださいね。

魚住 りえ アナウンサー

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うおずみ りえ / Rie Uozumi

フリーアナウンサー。元日本テレビアナウンサー。ボイス・スピーチデザイナー。大阪府生まれ、広島県育ち。1995年、慶応義塾大学卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティー、情報番組などジャンルを問わず幅広く活躍。代表作に『所さんの目がテン!』『ジパングあさ6』(司会)、『京都心の都へ』(ナレーション)などがある。2004年に独立し、フリーアナウンサーとして芸能活動をスタート。これまでおよそ500本の作品に携わる。とくに各界で成功を収めた人物を追うドキュメンタリー番組『ソロモン流』(テレビ東京系列)では放送開始から10年間ナレーターをつとめた。各局のテレビ番組、CMのナレーションも数多く担当し、その温かく、心に響く語り口には多くのファンがいる。また、およそ30年にわたるアナウンスメント技術を活かした「魚住式スピーチメソッド」を確立し、現在はボイスデザイナー・スピーチデザイナーとしても活躍中。声の質を改善し、上がり症を軽減し、相手の心に響く「音声表現」を教える独自のレッスン法が口コミで広がり、「説得力のある話し方が身につく」と営業マン、弁護士、医師、会社経営者など、男女問わず、さまざまな職種の生徒が通う人気レッスンとなる。現在は、定期的に10~15人を募集し、スクールでグループレッスンを行っている。魚住式スピーチメソッド

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