TOKYOを駆け抜ける20代女子の本音 なぜ走るのはおじさんばかりなのか?

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ランナーには、なぜ20代女子が少ないのか?(写真は昨年の名古屋ウィメンズマラソン、YUTAKA/アフロスポーツ)

近年のランニング人気を説明する必要はないだろう。しかし、その“アイコン”ともいうべき、若くて、キレイな女性ランナーが、意外と少ないことを知っているだろうか。

皇居を走る男性ランナーなら、一度はこんな経験があると思う。ピンク色のキュートなウエアに身を包んだスリムな女性ランナーを追い抜いた際に、チラッと顔を確認すると、思ったよりもオバさんだった……。40代でも“美ジョガー”と表現してもいいくらい、健康的で美しいランナーが増えている一方で、「20代女子」は肩身の狭い思いをしているようだ。

たとえば、東京マラソンの参加者(2013年度)を年代別で見ると、20代11.3%、30代29.6%、40代33.4%、50代18.3%という数字が並ぶ。20代は40代の3分の1ほどしかおらず、50代よりも少ない。しかも、男女比は8対2くらいで、男性が圧倒的に多い(※2014年大会の申し込み状況の男女比は男性が76.9%で女性が23.1%)。単純計算でいうと、東京マラソンの参加者の中で、20代女子ランナーは、100人中たったの2~3人しかいないことになる。

3月9日に行われた名古屋ウィメンズマラソンでも、20代女子は少数派だった。完走するとティファニーのネックレスを、イケメンのおもてなしタキシード隊からプレゼントされるなど、20代女子を刺激する仕掛けがされていたのだが、年齢別比率は29歳以下が20%、30代が32%、40代が32%、50代が13%。正確な数字は公表されていないものの、30代後半から40代前半、いわゆるアラフォー世代が女子ランナーのボリュームゾーンと見ていいだろう。

ランニングブームの中ではマイノリティともいうべき、「20歳代女子ランナー」は、どんな思いで走っているのか。筆者が主宰する女性だけのランニングクラブ〈Love Run Girls〉で汗を流す20代女子ランナーたちに本音を聞いてみた。

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