市民マラソン大会は誰のためのもの?

地元民が多数落選した名古屋ウィメンズマラソンの"疑惑"

10月3日に抽選結果が発表された「名古屋ウィメンズマラソン2014」。倍率は1.9倍に過ぎないのに地元民がことごとく落選しており、大きな違和感がある。

ランニングブームの波に乗って各地で盛り上がる市民マラソン大会。人気の大会は定員があっという間に埋まり、抽選は数倍から10倍超の競争率になることも。先月下旬に結果発表された「東京マラソン2014」(来年2月23日開催)を筆頭に「落ちたー」「通ったー」と悲喜こもごもの声が各地で上がる。

ここで波紋を呼ぶのが「地元枠」のあり方だ。経済効果を考えれば、遠方からの参加者が多いほど宿泊や買い物が増えて地域に与えるメリットは大きい。実際、ほとんどの大会は旅行会社とタイアップして参加者の宿泊先などをあっせんする。一方、市民参加という面で地元のランナーも優遇しなければならない。そんな思惑が入り交じり、「スタートライン前」の駆け引きも激しくなってくる。

名古屋では地元ランナーは不利なの?

来年3月9日開催の「名古屋ウィメンズマラソン2014」。名古屋国際女子マラソンを衣替えし、2012年から一般女性が中心となった大会だ。

10月3日、多くの地元市民ランナーが落選通知のメールを受け取った

3年目の今回は、選考方法をそれまでの先着順から初めて抽選制に変更。一般の定員1万人に対し、申し込みは1万9384人。つまり倍率は約1.9倍だった。

抽選結果の発表があったのは10月3日。名古屋在住の筆者の友人はさっそくフェイスブックで「落ちましたー」と投稿。「今年の大会では走れてたのに残念だったねー」と同情していたら、間もなく名古屋を中心とした東海地方のランナーがことごとく落選しているという情報が駆け巡った。

地元アマチュアランナーの中心的人物に電話で確認すると、「私の知る応募者30人ほどのうち、選ばれたのはたった1人。ほとんどは愛知県かその周辺のランナー。1.9倍はそれほど高くない倍率なのに、ここまで極端だと偶然とは考えられない。せっかく名古屋でもランニング熱が高まってきたのに。もう少しうまくやってほしい」と憤っていた。

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