ダルビッシュはかっこよく"ヨコ展開"できる

アシックス尾山社長が語る「世界3位」への戦略

今シーズンの米国メジャーリーグ(MLB)で、日本人投手としては野茂英雄選手以来の奪三振王となったテキサス・レンジャーズのダルビッシュ有選手。ランニングシューズでは世界的に強いスポーツ用品大手のアシックスが、そのダルビッシュ選手とアドバイザリー契約を締結した。
アシックスはすでにニューヨーク・ヤンキースのイチロー選手とアドバイザリー契約を締結済み。ダルビッシュ選手との今回の契約により、MLB日本人選手の二枚看板を“獲得”した。ただ、イチロー選手との契約ではスパイクシューズやエルボーガード(ひじ当て)などの提供にとどまり、バットとクラブはミズノが提供している。それがダルビッシュ選手との契約では、野球用などスポーツ用品全般の使用・着用のほか、スポーツ向け以外も含む同社製品全般の使用・着用など範囲が広い。
スポーツ用品業界では米国のナイキ、ドイツのアディダス、プーマに次ぎ、売り上げ規模で世界4位のアシックス。2020年開催の東京五輪は大きな追い風だが、中期目標の「世界3位」奪取には、ランニング分野以外も含めた拡大戦略が欠かせない。尾山基(おやま・もとい)社長に、ダルビッシュ獲得の狙いや東京五輪への動きを聞いた。

野球では「断トツの2位」を目指す

――今回、ダルビッシュ選手と契約した狙いは?

今をときめく大物と契約することで、野球の分野で「断トツの2位」のポジションを得たい。野球関係者へのそういうメッセージになるものだ。

国内の野球用品市場では、ミズノが断トツの1位。同社にとって野球の分野は歴史もあり家業みたいなもの。野球関連の売り上げも、2位グループのアシックス、SSK、ゼットを足してもミズノに届かない。そうした中、国内野球市場でトータルの売り上げを上乗せしていきたい。

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