東京五輪も後押し、東京・京橋の「御神輿」 地元っ子が応援する都心再開発と東北復興
東京オリンピックの誘致決定で、再開発ブームに沸く都心部。その表玄関ともいえる東京駅近くで「御神輿(おみこし)」が担がれる。
9月28日の土曜日、29日の日曜日の両日にわたって、東京都中央区の京橋三丁目町会が開催するイベント、「秋の収穫祭――祝・東京スクエアガーデン竣工」だ。
前回の五輪に伴う再開発で消えた地名が一部復活
中央区京橋は、東側を東京駅八重洲エリアに接し、南側には銀座が広がるという、都心の中でも有数のビジネスエリア。大企業の本社が建ち並んでおり、今は、隣接する八重洲エリアとともに、都心再開発のホットゾーンにもなっている。最近も京橋の中心部に高層ビルが竣工した。
一方で、八重洲・京橋は、江戸時代からの老舗が商いを続けている下町スポットでもある。1964年に開かれた東京オリンピックの前までは、江戸時代に造られた運河が街の中を流れていたが、オリンピックに伴う再開発で運河は埋め立てられた。
それに伴って消えた、運河にまつわる地名の一部が今年、復活した。江戸時代に青物市場があった場所を指す「大根河岸(だいこんがし)」といった名称だ。その復活に向けて活動してきたのがこのエリアの「地元町民」。生粋の下町気質の江戸っ子たちだ。
今回のイベントを主催するのは、この京橋三丁目町会(木下茂・会長)の人たち。高層ビル「東京スクエアガーデン」の竣工祝いも兼ねており、同ビルのプロジェクトマネジメント業務を受託している東京建物も協賛に名を連ねている。
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