五輪特需、イベント音響・映像業界に波及 業界首位ヒビノ、長野の実績武器に東京も狙う
長野では約15億円の売り上げ
――東京五輪ではイベント音響・映像業界にも特需がありそうです。実際のところは?
ヒビノには、長野五輪で車載の大型映像を各会場に配置した実績がある。
映像サービスを提供しただけでなく、機材の販売も行ったため、売り上げの合計は15億円前後に上った。
長野では14の競技場に加え、開・閉会式や表彰式の会場など計19カ所に大型映像が設置された。基本的に仮設で入れたものはヒビノが全部対応し、会期中とその前後を含め1カ月近く100人前後のスタッフが長野に常駐した。その後のシドニー(2000年夏季)、ソルトレイク(02年冬季)、アテネ(04年夏季)などでも、オペレーションは現地で行われたものの、映像等の機器はヒビノから販売・レンタルした実績がある。
五輪だけでなく、スポーツでも、イベントやコンサートでも、「人の集まるところの裏にはヒビノあり」というのが自慢だ。
国体(国民体育大会)については、今年の東京大会では当社は絡まなかったが、地方での大会にはだいたい絡んでいる。大きなマラソン大会や、F1をはじめとするモータースポーツ向けの仕事も多い。
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