ホノルルマラソン“バブル”ははじけたか?

日本人が過半数を占める楽園マラソン事情

日本人出場者でごった返すホノルルマラソンの実情は刻々と変わりつつある(写真:ロイター/アフロ)

楽園マラソン。世の中には、こう表現されるレースがある。世界で最もメジャーな楽園マラソンといえば、毎年、12月の第2日曜日に開催されるホノルルマラソンだ。今年は12月8日。そう、まもなく行われる。

先ほど「世界的」と書いたが、本気のランナーからいうと、ホノルルマラソンの評価は高くない。いちばんの理由は、温暖な気候ゆえにタイムが出にくいからだ。そのため、世界トップレベルの選手がホノルルでガチンコ対決することはほとんどない。しかし、この日本では、ホノルルマラソンの人気はすさまじいモノがある。

ご存じの方も多いが、ホノルルマラソンは日本からの参加者が突出している。ホノルルマラソン期間中にワイキキを歩いていると、よく知り合い(ランナー仲間)に遭遇するほどだ。具体的にいうと、昨年(2012年)はエントリー約3万1000人のうち、過半数の約1万6000人が日本人だ。

この数字がどれぐらいすごいのか。規模や雰囲気などから考えると、日本ではNAHAマラソンがイメージに近い。しかし、ホノルルマラソンの1週間前に行われるNAHAマラソンは、昨年約2万8000人がエントリー。沖縄県外の応募が約1万人で、海外はたったの376人だった。

この数字を見れば、ホノルルマラソンの“異常”ともいえる実態を理解できると思う。ちなみに沖縄県那覇市で開催されるNAHAマラソンのサイトは、日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応している。もし、NAHAマラソンの参加者約2万8000人のうち、約1万5000人が中国人だったらどうだろう。ちょっと想像を絶する世界になるだろう。これと同じことを、毎年、日本人がホノルルで行っていることを、まずは知ってほしい。それがイイか悪いかは別として。

小さな異変?

現在も大人気のホノルルマラソンだが、近年はそのパワーが徐々にダウンしている。昨年(2012年)のホノルルマラソンは40回記念大会で、しかも円高ということもあり、日本人の出場意欲を刺激させる材料があった。しかし、10年スパンで考えると、2006年大会をピークに、日本人選手の参加者数は減少している。2006~2012年大会のエントリー状況は次のとおりだ。

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