コロナ不況の今こそ実は「採用のチャンス」な訳 「好業績残す人材」を採用できる可能性が高い
新型コロナウィルスの世界的な流行によって経済の先行きが不透明になったことで、企業からの採用内定の取り消しが出ているとの報道があります。3月18日に厚生労働大臣が発表したところによれば、判明しただけでも13社21人にのぼるようです。
そもそも「内定」とは、始期付(いつから開始するかが決まっている)解約権留保付き(条件によっては取り消しを行うことができる)ではあるものの、1つの労働契約であり、倒産寸前であるなど、よほどのことがない限り簡単に取り消しできるものではありません。コロナ禍がそれに当たるのかどうかは、今後検証されていくことでしょう。
一方で、内定を取り消された学生を積極的に採用しようという動きも出てきています。神戸市が就職の内定が取り消しになった学生を、100名程度の想定で1年間の任期付きで市職員に採用すると発表しました。民間企業でも、家電量販店のノジマや、外食チェーンの松屋フーズ、眼鏡専門店を展開するビジョンメガネなど、次々と内定取り消し学生を採用したいと発表しています。
不況の時こそ「採用のチャンス」
もともと「売り手市場」が続いていたことを考えると、そういう動きがあってもおかしくないとは思います。しかし、このことは単に「足りないから、人数を埋め合わせたい」というだけではなく、それ以上に会社に素晴らしい効果をもたらすと思います。
というのも、不況の時に採用した人こそ活躍する可能性が高いからです。もちろん、世代論は何でもそうですが、世代ごとに十把一絡げにできるわけではありません。
あくまで傾向としてですが、例えば、空前の好況期であったバブル期のように、好況期はどこもかしこも採用を増やすために競争が激しく、その結果、どうしても相対的にはレベルを下げてでも採用せざるをえなくなり、人材の質は下がることがあります。
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