「国家緊急事態宣言」のアメリカはここまでやる コロナ対策会見でトランプは何を話したのか

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同時に、公衆衛生の専門家により特定された最重要な場所でドライブスルーの検査が可能となるよう、われわれは薬局や小売店と対話を重ねている。ゴールは、個人が車で来店し、車から出ることなくスワブ検査が可能となるようにすることだ。

私はグーグルに感謝したい。グーグルはウェブサイト構築を手伝ってくれている。過去のウェブサイトと違って今回はとても早く出来上がり、検査が保証されるかを判断したり、近くの便利な場所で検査が受けやすくなるようになる。ちなみに、その対象としてたくさんの場所が控えている。この国と世界の大部分がカバーされている。今は世界のことについては話さない。しかしわれわれ、はとても、とても強力にわが国をカバーしていく。ほぼすべての場所の店舗で。

グーグルでは今、1700人のエンジニアがこれに取り組んでおり、恐るべき進捗を見せている。われわれの最優先ゴールは、ウイルスの拡大を止め、影響を受けたすべてのアメリカ人を助けることだ。

検査方法を全面的に見直した

繰り返しになるが、全員に検査を受けてほしいわけではない。それはまったく不必要だ。そして、今回の事態は、いつかは終わる。いつかは終わり、われわれは、そのことでより強くなる。われわれはたくさん学んだ。驚くべき量のことを。

私は(新型コロナウイルス対策の調整官)デボラ・バークスに感謝したい。彼女にちょっとこちらに来て今何が起こっているかについて軽く話してもらいたい。バークス博士は非常に高名な人だ。私はこの6日間で彼女を非常によく知るようになり、私たちがやったことは、とても古く、とても昔風で、どこか時代遅れ、特に今回のような感染者数に対しては間違いなく時代遅れなものを作っていたことに気がついた。バークス博士、こちらへ。

パークス氏:トランプ大統領、ありがとうございます。皆さんと同席できうれしく思う。ご存じだとは思うが、このウイルスの流行の当初、HHSはアメリカCDC(疾病対策センター)を通じて、既存のインフルエンザ監視システムに基づいた検査法の開発に積極的に取り組んだ。そして、この監視システムを診断システへと改造した。

しかし、先週の火曜(3月3日)、世界中でのウイルス拡大を目の当たりにしたトランプ大統領は、現在のわれわれの検査アプローチがアメリカ国民のニーズに即していないことを認め、全面的見直しを求めた。先に述べたように、大統領は直ちに民間の研究所をホワイトハウスに召集し、アメリカ国民のニーズに応えうる高品質のプラットフォーム開発を指令した。

ラブコープおよびクエストには、会議後すぐ受諾してくれたこと、および72時間以内に検査アクセス増設を、特にワシントン州およびカリフォルニアの発生地域に、また今では全国に拡大して実現してくれたことについて謝意を表したい。

われわれはまた、指令に応じてくれ、新たなFDA指針により利用可能となった自前の品質検査を開発してくれた大学や大規模病院システムにも感謝している。これにより検査の課題が解決し、検査がニューヨーク、カリフォルニア、ワシントン、コロラド各州に拡大された。これにより、こうした州ではドライブスルーの検査システムを目にすることもあるだろう。

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