野球界「中止・延期・無観客」迫られる苦渋の決断

既にオープン戦無観客、スポーツ興行大打撃

無観客の東京ドームで行われた巨人-ヤクルトのオープン戦=2020年3月1日(写真:時事通信社)

新型コロナウイルスをめぐる影響が広がっている。悩ましいのは、感染拡大が進む中、終息の兆しがいまだ見えないことだろう。スポーツ界にも中止、延期、無観客試合など大きな影響が出始めている。

Jリーグは、2月26日に開催予定だったルヴァンカップの延期と3月15日まで開催予定のJ1~J3の全公式戦94試合の延期を決めた。

大相撲は3月8日から大阪で始まる大相撲3月場所を無観客で行うことを決定した。

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NPB(日本プロ野球)は、2月29日以降のオープン戦全72試合を無観客で行うこととした。ただし3月20日から始まる公式戦については、現時点で通常どおり行うとし、各球団は入場券の前売りを続けている。

高校野球は日本高野連が3月4日運営委員会を開き、3月19日から甲子園で始まるセンバツ高校野球は、無観客試合とする方向を固め、3月11日に最終確認すると発表した。

スポーツ興行にとって、無観客試合は最も痛い選択肢だ。スタジアムを使用するから使用料がかかるし、選手、スタッフのコストなども発生するが、入場料収入は一切入ってこない。スタジアム内の物販の売り上げもゼロだ。放送があれば放映権収入はあるが、大赤字は必至だ。

無観客試合による大きな痛手

今回のオープン戦72試合の無観客試合で、NPB各球団はどれだけ売り上げを逸失したのか? 昨年、オープン戦(春季非公式試合)の数字から割り出そう。

2019年のオープン戦は95試合行われ、約175万人を動員した。これは昨シーズン1年間のオリックス・バファローズ主催試合の観客動員(173万3998人)より多い。チケットは公式戦より安いが、それでも平均2000円程度。売り上げは35億円前後にはなったはずだ。

今季のオープン戦は14試合を通常の形で消化した時点で、残り72試合が無観客になった。

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