コロナ休校を"学びの機会"に変える4つのコツ 本当の学びは「生活の場」に詰まっている

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1)長期休みにしかできない、「深掘り」をやる

代表的なものは「探究学習」です。何をやるかといえば、その子が夢中になれることを、時間をかけてやっていきます。内容は、気象でも昆虫でも作文でも、本人が興味関心があることから選ぶとよいでしょう。

人が集まる図書館に行ったり、イベント参加したりすることは物理的に難しいと思いますので、このようなときこそネットを利用します。動画でもいいでしょう。先ほど書きました、経済産業省の「未来の教室」を活用するのでもいいでしょう。これらを、子どもの関心分野を深掘りさせる場として使っていきます。

その際、「それってなぜそうなっているの?」「それって、どういうことなの?」とぜひ尋ねてみてください。子どもは人に説明することで、モチベーションが上がり、その過程で表現力も身に付いていきます。子どもたちは、夢中になれることは人にも話したくなるものなので、返答してくる可能性は非常に高いことでしょう。

なお注意点として、子どもの返答に対して評価はしないようにしてください。成果や細部にこだわってダメ出しすれば、せっかくの意欲を奪ってしまいます。それでは元も子もありません。

2)普段なかなかやれない「基礎学習」の時間をつくる  

子どもの学習について、「基礎」を心配する親御さんは非常に多いです。基礎学習とは、具体的には漢字、計算などで、本来は日頃から習慣的に取り組んでおくといいものです。しかし、今回のような長期休校では、本来ある学校の授業がないため、家庭でなんらかやる必要が出てきます。子どもの側も、さすがに何かやらないといけないという意識が生まれやすいため、これをきっかけに、習慣化させていくといいでしょう。

・毎朝必ず、朝食の後に5分だけ漢字ドリルをする

・市販の計算ドリルを買ってきて、1ページ取り組む

など、無理のない量から始めてみるといいかもしれません。

学校から宿題が出ていれば、優先順位第1位はもちろん宿題ですが、それとは別に、基礎学習を入れる余裕があればぜひ導入してみるとよいと思います。

予習?それとも復習?

内容についてはどうするのがいいでしょうか。時期的に学年末であるため、その学年の復習をやるか、次の学年の予習を行ったらよいかという質問も多くいただいていますので、それについては筆者は以下のように考えます。

基本的に復習というのは、一度やったことのある問題であるため、新鮮味はなく、やる気はなかなか起こりません。しかし、解ける問題は多く、一定の達成感は得られやすいです。

一方の予習は、先々の分野が学べるという優越感はありますが、わからない問題があるとモチベーションが一気に低下します。

塾などでしっかりサポートしてもらえるのであれば、予習をやってみてもいいですが、家庭で自力で自習する場合は、基本的には復習を中心に行うほうがスムーズでしょう。

基礎学習は、スポーツでいう筋トレと同じようなものです。ですから、レベルアップをするというよりは、学力の維持のため、と捉えるといいかと思います。地味ですが、地道にこなしていけば、確実に力はついていきます。

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