テレワークの普及を阻む「日本特有」の大問題 せっかく制度やシステムが整備されても…

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ここからは外国人としての私の意見ですが、日本、とくに東京は通勤が非常にタフな地域です。また、「残業をする社員はやる気のある社員」という風潮もいまだに残っていると思います。

その結果、平日は家に帰るともう家族は食事を終えていて、後から冷めた食事を1人で済ませ、お風呂に入ってもう寝る。翌日も家族がまだ寝ている時間から会社に出勤する。こうした生活スタイルが常態化している人も少なくないのではないでしょうか。

「Hospital」と「Clinic」の違いは?

「サラリーマン」という言葉が和製英語であることはご存じかと思います。しかし実はサラリーマンという言葉は結構海外でも通じます。通じますがその意味としては「過労死」などとセットで使われる、自分の時間を過度に犠牲にして働く日本人ビジネスマン、というような文脈の中で使われます。

今回のコロナウイルスで、テレワークは事業継続という観点で注目を集めました。残念な背景ではありますが、これで日本にテレワークが定着するきっかけになるのではないかという期待もあります。通勤時間を減らし家族との時間を持つ、あるいは自分の暮らしたい地域で暮らす。こうした本来のQuality of Lifeを高めるための手段としてテレワークがもっと利用されることを願ってやみません。

以上書いてきましたが、最後にこのコラムはやはり日本語と英語のギャップについて書いておくべきかと思います。そこでちょっとだけ病気にまつわる英語と日本語のギャップについての個人的エピソードを1つご紹介します。

まずこの2つの違いがわかりますでしょうか、HospitalとClinic。

日本では病院=ホスピタルという訳になりますし、それは間違っていません。しかし海外ではHospital=大病院に行くというのは手術や入院を伴うような大病のケースで、通常の発熱程度では近所のクリニックに行くのが通常です。

実は高校時代に、日本に留学していたとき、ちょっと熱を出してしまったことがありました。ホストファミリーから「David、今からホスピタルに行きましょう」と言われ、僕はこのまま死ぬんじゃないかとびっくりしたものです。

だから仮に大学病院に行くのだとしても、軽い発熱で薬を出してもらいたいのであれば外国人に対してはGo to Hospitalとは言わず、クリニックに行きましょう、と伝えてください。英語としては間違っていますが、相手に伝える意味としてはこのほうがあっています。

デビット・ベネット テンストレント最高顧客責任者

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David Bennett

1979年にジャマイカで生まれ、カナダ国籍を持つ。カナダトロント大学大学院卒。早稲田大学にて日本語を習得、学習院女子大学大学院にて日本古典文学を学ぶ。東京でコンサルタントとして社会人キャリアをスタート。AMD社コーポレートバイスプレジデント、および同社のレノボアカウントチームのゼネラルマネージャーを務め、コンシューマー、コマーシャル、グラフィックス、エンタープライズプラットフォームなど広範な事業を手掛ける。2018年5月レノボ・ジャパン社長に就任、2022年6月から現職。古典文学が好き。

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