インターネットを使用して、メールサービスやインターネットショッピングを利用する人が増えているが、その際、欠かせないのが情報セキュリティ対策。ワンクリック不正請求やフィッシング詐欺などのほか、知らないうちにクレジットカードが利用されたり、銀行口座から預金が引き落とされるなど金銭的被害も発生している。
しかし、IPA(情報処理推進機構)が実施した「2009年度情報セキュリティの脅威に対する意識調査」によると、パスワードを定期的に変更している人は、まだ13.8%にとどまっている状況だ。
IPAは、2005年からインターネット利用者へ情報セキュリティの脅威に対する認知度や対策の実施状況を把握するために同調査を行っている。今回初めて、セキュリティ対策の基本となるパスワードに関する調査も実施した。
IPAでは、脆弱なパスワードの例として、生年月日やログインIDと同一の文字列などを挙げているが、このような推測されやすいパスワードを避けて設定している人は49.4%と半数に満たない。また、複数のサイトでパスワードを併用している人は35.1%にも上る。
マイクロソフトによると、8文字以下の脆弱なパスワードでは1週間程度しか安全を保てないとされている。情報セキュリティの重要性はまだ十分認識されてはいないようだ。
(乕尾あい =週刊東洋経済)
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