「ルールを作れるおじさんが好き」な一橋美女 星野真里似のエリート美女の「ハウスワイフ2.0」

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専業主婦ではなく、もはや投資家!

「よく聞かれるんですよ。もちろん、家事は私がやっていますけれど、最近は家電が賢くて、掃除も皿洗いも勝手にやってくれるので時間がかかりません。朝ご飯を作って主人を送り出したら、午前中はマーケットを見て情報収集をしています。私たちは為替でポジションを持っていて、主人の判断も仰いで売り買いをしています。デイトレーダーではないので取引をしない日もありますよ。リターンは3%ぐらいで回せれば順調だと思っています」

村岡さんは専業主婦ではなく、投資家という新たな仕事に就いたと言えるのだろうか。

「他人から評価されないので、仕事とは全然違いますよ。(情報収集や取引が)嫌だったらやらなくてもいいんですから。私は株価や為替がどうやって決まるのかに関心があるので、マーケットの動向に興味がありますが、ほかに面白いことがあればそっちにいくと思います。今の趣味は料理ぐらいです……」

3年間、「仕事」から離れている村岡さん。仕事復帰する日が来るかは「ノープラン」だと語る。

「仕事のように厳しくてつらい状況は専業主婦には起こりえないので、中距離の問題意識が欠けていきます。『雪が降ると白菜が高くなって困るな』といった短距離、『舛添さんは都知事としていかがなものか』という長距離の問題意識はあっても、目の前の現状を改善する気持ちがなくなります。話がつまらない人になっているんじゃないか、と心配です」

ぜいたくと言えばぜいたくな悩みだが、同じく既婚者としては村岡さんの不安が少しわかる。安定して緊張感がなくなると、成長せずに年齢ばかりを重ねるような気分になるのだ。

「かといって、家のことも考えながら仕事するのも、どうかと思います。仕事をするならば、ワークライフバランスなんて考えずに、100%打ち込みたいからです。私はバランスを取るのが苦手なのかもしれません」

村岡さんのような恵まれた境遇にいる場合、豪華な自宅を改装して採算度外視の料理教室などを開いたりしがちだ。そんな「ゆるキャリ」をよしとせず、専業主婦に徹しているところに、村岡さんのプライドの高さと愛すべき不器用さを感じる。

大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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