炭酸水ウィルキンソンがここへ来て大人気の訳

冬も好まれる爽快感、誕生100年超えモテ期に

炭酸水は無糖なのも健康志向の時代性に合う。「ウィルキンソン タンサン」など全シリーズの「栄養成分表示」(100ミリリットル当たり)は、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量がいずれも「0」表示だ。

競合を含めた炭酸水の伸長も手伝い、最近の調査では国内飲料市場の「無糖飲料製品」構成比は「2018年は約49%」(全国清涼飲料連合会調べ)となっている。

アサヒ飲料の久保麻亜紗課長(筆者撮影)

一方で有糖飲料の販売額は微減だが、工夫もできそうだ。同社の看板ブランド「三ツ矢」の2019年実績は対前年比99%で、まだ箱数はウィルキンソンの1.5倍弱ある。

久保さんは、炭酸水のすっきり、さっぱり感や後述するレモン人気に目をつけ、昨年ヒットした「三ツ矢レモネード」も企画し、市場に送り出した。同商品は酸味と甘さ控えめなのが特徴だ。甘みは欲しいが糖分を抑えたいのが、多くの消費者心理なのだろう。

執務の合間に、瞬間で楽しみたい

職場環境や個人の好みで異なるが、仕事の合間に炭酸水を飲むケースは増えてきた。ウィルキンソンの支持層も30代から50代が中心、20代にも広がり男女差は少ないという。

「乾燥する冬は、のどを潤し、気分転換したいニーズはあります。ウィルキンソンの爽快感とも相性がよい。ちなみに、すっきり、さっぱりしたいニーズは、女性も高い傾向があり、暖房が利いた室内の飲用でも選ばれるようです」(久保さん)

働き方改革の影響もあり、集中して執務を行い、会社側も早めに仕事を切り上げさせる風潮が出てきた。そうなると定時退社を目指し、昼食時間を切り詰めて働く人もいる。執務中の気分展開でも「パパッと簡単」な飲食が支持される傾向も強まった。

例えば医療機関の事務職女性は、職場の机の中にグミを常備するという。PR会社の女性社員は、フリーアドレスゆえ机の中に置けないため、カバンに常備すると聞く。小腹満たしの意味も強く、パウチ袋のグミのような、そのまま食べられる小菓子が人気だ。

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