リプトン「果物入りアイスティー」が話題の理由 表参道の限定ショップに人はなぜ並ぶのか
コーヒーと紅茶とどちらがメジャーな飲み物かと言えば、コーヒーに軍配が上がるだろう。有名カフェチェーンも、「○○コーヒー」という名称のほうが多い。夏の飲み物も、アイスティーよりはアイスコーヒーだ。しかしそんな状況を盛り返そうとする取り組みが、数年前から始まっている。
リプトンでは、フルーツ入りアイスティーを楽しめる期間限定ショップを2016年より展開。4回目となる2019年は、6月28日〜9月6日の期間、「Fruits in Tea TEA MORE OMOTESANDO」として、港区のイベントスペースZero Base表参道にて開催している。
3年間で累計21万人が来店
この期間限定ショップは、「今の時代にフィットした楽しくワクワクする飲み物」として、新しい紅茶のスタイルを訴求しようと、紅茶ブランドのリプトンが展開しているもの。ショップの名称通り、フルーツやハーブを入れたカラフルなアイスティーを提供している。展開の背景について、同ブランドを展開しているユニリーバ・ジャパンでは次のように説明している。
「紅茶というと、『お紅茶』というような限定したイメージで知られています。また、冬場にホットで飲むというスタイルが一般的です。そうしたイメージを塗り替えつつ、夏場の需要を活性化させる意味で取り組みを始めました」(ユニリーバ・ジャパン・サービス、マーケティング担当の中西瞳氏)
中西氏は2016年の限定ショップの開始から関わってきたという。ビタミンカラーのフルーツを組み合わせることで、若い女性に直感的に「カワイイ」と思ってもらえるようなサービスを狙ったそうだ。
狙い通り当初は女性が中心だったものの、年を追うごとに客層は広がっていき、家族連れ、大学生、サラリーマンなども利用しているという。また、2年目、3年目に開催した大阪での展開と合わせ、3年間で累計21万人の人がショップを訪れた。最大待ち時間4時間半という行列ができたこともあるそうだ。
その人気の理由はどこにあるのだろうか。
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