「優秀な部下」の能力を発揮させる上司の特徴

「天才」を率いるのがそう簡単でない根本理由

仕事を成功させるために、チームのリーダーは天才をどう率いていくべきか(写真:tomertu/iStock) 
アインシュタインが絶大な信頼を寄せた上司、エイブラハム・フレクスナー。彼が見出した天才の特徴とは何かーー。『アインシュタインズ・ボス 「天才部下」を率いて、最強チームをつくる10のルール』の著者で、テキサス大学サン・アントニオ保健科学センターの医科大学院長として、自分よりもさらに優秀な、規格外の研究者や経営のプロのチームを率いてきたロバート・フロマス氏によると、「厳密さを求めるが自由な心を持ち、複雑な問題をわかりやすく解きほぐし、人々を新たな世界の探求にいざなえる能力」だという。そんな天才の異次元の能力を引き出すために重要となるポイントを、氏の著書から抜粋して紹介する。

天才は人に率いられるのを快く思わない

天才を率いるのが簡単でない理由は、天才が自分の賢さを自覚している点にある。この自信は、見る人によっては傲慢に映るかもしれない。だがほとんどの場合、その賢さは天才のアイデンティティーに関わる。優秀であることは、彼らそのものなのだ。

天才をルールに従わせるのは難しい。彼らは慣習を無視し、独自の思考でロジックを超越することで今の地位を得ている。チームと衝突しようが気にしないし、会社の段取りを踏まずに自分のやり方で問題を解決したがる。リーダーや上司よりも自分のほうがチームの課題をわかっていると考え、リーダーの指示を聞かずに課題の解決に必要なことを行う。

しかし、それではリーダーの立場がなくなる。組織の大半の人はリーダーを尊重するが、天才は自分自身が重要だと思う価値観を尊重する。

要するに、天才は誰かに率いられるのを快く思わないのだ。彼らは、会社にとって自分のほうがリーダーよりも価値があると知っている。肩書や昇進にもめったにこだわらない。彼らの動機は複雑で個人的だからだ。世界じゅうの同好の士と(ワンクリックでつながる)ネットワークを築いていたりする。ごまかしや言いわけが通じる相手でもない。

そのうえ内心、天才は自分自身を非常に厳しく批評している。リーダーのあなたが下す評価よりもずっと厳しく。

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