「働いている風おじさん」の何とも難しい扱い方 働かないおじさんよりも実は厄介な存在だ
何度話し合いを繰り返しても、自分の古いやり方を変えない。自分の価値観を押しつけ、部下の成長を阻害する。このような、いないほうが組織のためになる「働いている風おじさん」の50Gをどう自覚させるか。
好業績でもリストラをする「黒字リストラ」の企業は、今後も増えていくことは予想できる。働き方改革の時代になって、余裕のなくなった企業にとっては、働いている風おじさんの扱い方は頭の痛い問題だ。
配線図で仕事の内容を「見える化」する
そこで私はよく、組織の中の「配線図」というものを描く。組織間で取引する場合は、例えばメーカーと代理店、そしてお客様の、誰と誰とがどのように繋がっていて、お互いどんなコミュニケーションをとっているのか、そういうことが目で見てわかるように「配線図」を作るのである。
こうすると、意味のない会議ばかり繰り返している人、まったく使われない資料作成や、行き場のないメールを送信してばかりいる人が誰なのかが、すぐにわかる。誰が付加価値を出していて、誰が付加価値を生み出していないのかも、「配線図」を見れば、ある程度指し示すことができるのだ。
「こちらの部長、いったんプロジェクトから外れていただきたいのですが、いいでしょうか。部長がいることで、一向に物事が前に進まないので」ーー社長にそのような図を見せて、私は判断を仰ぐことが多い。
私のようなコンサルタントがこうした50G(働いている風おじさん)に言えることは、「協力しなくてもいいから、組織改革が終わるまでは、黙って見ていてくれないか」ということだけである。
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