「働いている風おじさん」の何とも難しい扱い方 働かないおじさんよりも実は厄介な存在だ

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何度話し合いを繰り返しても、自分の古いやり方を変えない。自分の価値観を押しつけ、部下の成長を阻害する。このような、いないほうが組織のためになる「働いている風おじさん」の50Gをどう自覚させるか。

好業績でもリストラをする「黒字リストラ」の企業は、今後も増えていくことは予想できる。働き方改革の時代になって、余裕のなくなった企業にとっては、働いている風おじさんの扱い方は頭の痛い問題だ。

配線図で仕事の内容を「見える化」する

そこで私はよく、組織の中の「配線図」というものを描く。組織間で取引する場合は、例えばメーカーと代理店、そしてお客様の、誰と誰とがどのように繋がっていて、お互いどんなコミュニケーションをとっているのか、そういうことが目で見てわかるように「配線図」を作るのである。

こうすると、意味のない会議ばかり繰り返している人、まったく使われない資料作成や、行き場のないメールを送信してばかりいる人が誰なのかが、すぐにわかる。誰が付加価値を出していて、誰が付加価値を生み出していないのかも、「配線図」を見れば、ある程度指し示すことができるのだ。

「こちらの部長、いったんプロジェクトから外れていただきたいのですが、いいでしょうか。部長がいることで、一向に物事が前に進まないので」ーー社長にそのような図を見せて、私は判断を仰ぐことが多い。

私のようなコンサルタントがこうした50G(働いている風おじさん)に言えることは、「協力しなくてもいいから、組織改革が終わるまでは、黙って見ていてくれないか」ということだけである。

横山 信弘 経営コラムニスト

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よこやま のぶひろ / Nobuhiro Yokoyama

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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