「論語」の教えがグサグサと胸に刺さりまくる 2500年読み継がれる最強ビジネス書の魅力
他人の目や評判ばかり気にするべからず
「あなたたちが気を遣わなければならないのは、自分には能力があるかどうか、ないとしたら、どうやって培(つちか)っていけばいいのか、ということです。でも、実際には、そうではないですよね。『ああ、誰も俺を認めてくれない』とか、他人の目や評判ばかり気になってるでしょう。そういう人は『君子』とは無縁です!」
「どんなに優れた人間でも生きている間に評価されないことは多いのです。だから、気に病むことはありません。けれど、死んだ後も、やはり評価されないということになると、ちょっとそれは問題ですね」
「つまらないことだと思うかもしれませんが、心して聞いてください。あなたたちがなにかをして、その結果がどのようなものであっても、すべては自分の責任だと思うようにしてください。その思いが、あなたを成長させてくれるはずです。
決して、責任を他人に転嫁(てんか)しないように。うまくいかなかったのはあいつのせいだ、あいつが邪魔したからだ、あいつがいなかったら、あいつがあんなことをしなかったら、きっとうまくいったのに。そう思ったとき、あなたは、あなたの成長を止めている真の原因を知ることができなくなってしまうのですから」
「あなたたちに言いたいことはほかにもあります。プライドをもって生きてください。あなたたちのやることの多くは理解されないこともあります。それを支えるのは、あなた自身、あなたのプライドなのですから。
けれども、プライドは孤立を意味しません。あなたは、ほかの人たちともうまくやっていかなければなりません。無意味に争う必要はないのです。ほかの人たちのいいところを見つけなさい。そこに、もうひとりのあなたがいるのですから。だからといって、安易に仲間になってはなりません。孤独の寂しさは、ときに、過剰な信頼をもたらします。気をつけてください。本当の友人と、ただことばの表面だけでつながる友人とがいるのです」
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