40代が同窓会で絶賛した、国語教師の"神授業" 20年後に差がつく「最も大事な能力」
子どもが作文でつまずく要素はいくつかありますが、まずは「助詞」の存在を消します。
話すように書けない子どもに立ちはだかるのは、言葉をつなげるときの「助詞」。「は」を使えばいいのか「が」を使えばいいのか……? 実はこれは、大人でも正確に判断するのが難しい問題です。ここで子どもはつまずいてしまいます。ですから、文章をすらすら書けるようになるまで、助詞を気にしないように指導します。
これはいろんな方が驚かれる方法なのですが、助詞の存在から子どもたちを解放してあげると、一気に筆が進むようになります。
助詞の指導を後まわしにすると、正しい日本語が書けなくなりませんか?と聞かれることがありますが、私の経験上、まったく問題ありません。むしろ、助詞に縛られて書くことに苦手意識が生まれるほうが、のちのちのマインドセットが大変になります。
自信を持って文章が書けるようになる
子どもたちが「話すように書けない」理由として、話し言葉はランダムな語順でもいいのに、書き言葉になると正しい語順に縛られてしまうことがあげられます。
ですから、主語と述語、目的語をどの順で書いても意味は変わらないこと、自分の好きな語順で書いていいことを教えると、子どもたちは水を得た魚のように文章を書き始めます。この文章の型を覚えると、子どもたちは「自分の文は間違っていない」という自信を持つのです。
これまで、1年生から6年生まで(最近は中学校でも取り入れてくれているようです)、作文指導した子どもたちから「おしゃべりするような気持ちで書ける」という言葉を何度も聞きました。
これから訪れる、変化の大きい時代。子どもたちにとって、「瞬間作文」が心強い武器となってくれますように!
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