編集部:みなさん紆余曲折を経て、米国株にたどり着いたようです。それでは、共通する点の「分散投資」という考え方についてお聞きします。分散といっても、いろいろあると思います。どういった点に着目して分散投資を行っていますか。
YUTA:ふたつの面で分散しています。ひとつは米国株の中で銘柄を分散しています。もうひとつは株、国債、金、仮想通貨など金融商品で分散しています。米国株の中で分散している面では、実はあまり意識しているところはありません。ポートフォリオを管理するツールで適当に10銘柄選んで、ポンと選んでS&P500と比べてもそんなに大差はありません。
セクターを分散するというところに考えが至るかと思いますが、強い業界と弱い業界があるので、一般にも知られているようなコンシューマー向け銘柄に集中しています。本を読んでいて、10、20と銘柄が増えてくると、市場平均に近くなるということを読みました。知識を獲得して経験で納得したという感じです。
知っている業種や銘柄を勉強していくほうがいい
編集部:銘柄や業種が偏りますが、その点で意識はなかったですか?
YUTA:わからないものはわからないんです。それならば、少しでも知っている業種や銘柄を勉強していくほうがいいと思います。決算資料を読むのもしかり、(著名投資家の)ウォーレン・バフェットもそうですよね。
編集部:わたしたちは、『米国会社四季報』に掲載している700程度の銘柄すべてに目を通します。そうすると、このビジネスモデルは日本のマーケットにはないなぁ、日本と違うなというのがあります。面白いんですが、まいったな、難しいなという面があります。相当勉強しないとわからない。
YUTA:大変ですよね(共感)。
Yuki:わたしもYUTAさんと似ています。みんなが知っている銘柄に投資します。つまり、業界の中でもトップの企業です。業界ではハイテク、ヘルスケア、生活必需品。今後も数十年単位でなくなることはないだろうなという業界です。
ゆーたん:わたしは企業のことを信用していない。
一同:おー!(驚きとも納得ともとれる空気)
ゆーたん:なので、ひとつに賭けるのは怖い。最近ではウエストパックという銀行が減配しました。マネーロンダリングなどがありました。でも別にショックではありません。それは1銘柄3〜4%に分散していて、ETFに投資したりしているから。
全体として成長していくだろうなと思うけど、ひとつの企業に自分の資産を預けるのは怖いなというのがあって。結果的にセクターは分かれてきます。ただそうすると(配当をしない企業が多い)ハイテクが少なくなる。個別株ではアップル、ビザなどをスパイス的に。ハイテクがあまり少なすぎることがないように気をつけています。
・・・後編に続く。後編では2020年の相場予想、注目業界・銘柄などをお届けします。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら