本田がメディアに話さなくなった4つの理由 イメージトレーニング、世界基準、自己への問いかけ

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そして4つ目の理由は、「言葉はすべて自分に向かって投げかけている」と考えているからだ。

「口で発することって、自分に通じている部分がある。何を言うかって非常に重要。オレはメディアにしゃべっていることって、自分に話しているということがほとんどやから。あとは公言的なところがあって、『言っちゃったよ』みたいな。自分は弱いからさ。当たり前だけど、人間やから」

当たり障りのないことを言って、その場をやり過ごすと、知らず知らずのうちに自分の思考が安パイになる――。そう考えているのだ。

このスタイルは不器用な部分があり、誤解や衝突を招きかねない。だが、だからこそひとつしかない本田圭佑ワールドが生み出されている。

一昨年、別の取材で「読めない男」はこう言っていた。

「少なくとも僕が生きている間は、ジャーナリストが追いかける。僕はそうしますよ」

2014年W杯でも、このエースにメディアは振り回されるだろう。それでもしぶとくしがみつき、本田の思考のスイッチをオンにするような質問を投げかけて、ビッグサプライズを引き出したい。

木崎 伸也 スポーツライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

きざき しんや / Shinya Kizaki

1975年東京都生まれ。中央大学大学院理工学研究科物理学専攻修士課程修了。2002年夏にオランダに移住し、翌年からドイツを拠点に活動。高原直泰や稲本潤一などの日本人選手を中心に、欧州サッカーを取材した。2009年2月に日本に帰国し、『Number』『週刊東洋経済』『週刊サッカーダイジェスト』『サッカー批評』『フットボールサミット』などに寄稿。おもな著書に『サッカーの見方は1日で変えられる』(東洋経済新報社)、『クライフ哲学ノススメ 試合の流れを読む14の鉄則』(サッカー小僧新書)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事