そして4つ目の理由は、「言葉はすべて自分に向かって投げかけている」と考えているからだ。
「口で発することって、自分に通じている部分がある。何を言うかって非常に重要。オレはメディアにしゃべっていることって、自分に話しているということがほとんどやから。あとは公言的なところがあって、『言っちゃったよ』みたいな。自分は弱いからさ。当たり前だけど、人間やから」
当たり障りのないことを言って、その場をやり過ごすと、知らず知らずのうちに自分の思考が安パイになる――。そう考えているのだ。
このスタイルは不器用な部分があり、誤解や衝突を招きかねない。だが、だからこそひとつしかない本田圭佑ワールドが生み出されている。
一昨年、別の取材で「読めない男」はこう言っていた。
「少なくとも僕が生きている間は、ジャーナリストが追いかける。僕はそうしますよ」
2014年W杯でも、このエースにメディアは振り回されるだろう。それでもしぶとくしがみつき、本田の思考のスイッチをオンにするような質問を投げかけて、ビッグサプライズを引き出したい。
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