田舎暮らしで「失敗する人」と「成功する人」の差 多くが決断できない狭き門で楽しむ極意

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冠婚葬祭の負担や自治会費も千差万別だ。都会から移り住むなら、井戸水や公共の水道が利用でき、祭りなどの行事が少なく、煩雑な決まりがない集落がいいという話を多く聞いた。

だが、周りにはまったく気を使わず、わが道を行くようなスタイルで田舎生活を送る猛者も存在する。ある山間部で営業する喫茶店のオーナーは、不動産業者のインターネットサイトで古民家を見つけ、周りへのあいさつもほとんどせずに移り住み、約1年かけて古民家を改装した。

今はこだわりのコーヒーで人気を集め、ローストした豆をネット販売するほどに。集落内では変わり者扱いされてきたが、たまに家を留守にして雑草が生えていたりすると、近くの人が刈ってあげるなど徐々に集落の人間として受け入れられてきたという。

既成概念に縛られない創造力が必須

田舎暮らしの成功者は、それぞれの生活を楽しんでいる。筆者が「生活費8000円」の40代男性を活字にしたのは、純粋に面白いと思ったからだった。その生活スタイルがユニークで、ガスや石油を使わず、極限まで生活費を抑えた暮らしは、誰にでもできるようなものではない。

でも、今を楽しむ男性は、とても幸せそうだった。独身で子どももいないという条件があるとは言え、生きづらい世の中に、一筋の希望を与えるのではないかとも考えた。田舎暮らしを楽しむための創意工夫にも感心した。

田舎暮らしを成功に導くためには、世の中の価値観や既成概念に縛られない創造力を養うことが重要だろう。田舎暮らしに踏み切る人たちは、それぞれ金銭的な条件や、家族など背負う責任にも違いがある。成功に至るための方程式は千差万別だ。

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