プロフィールには、「今すぐ手伝える」「転職含め検討中」「相談から」「今は難しい」というように、転職・副業に対する意欲を表示する欄がある。採用担当者は、この意欲や経歴を見て、意中の人に副業のオファーをする。
どのような副業をするかは、双方で話し合って決める。副業をした後に、双方が合意すれば、正社員として採用してもOKだ。
「前職の同僚だった人や、実力があると聞いていた友人の友人を、『転職考えているの? じゃ、うちに来てよ』と誘える。意中の人の意欲が変わったら通知がくる機能もある」と、サービスの考案者で、YOUTRUSTの岩崎由夏社長は話す。
YOUTRUSTを使うメリットとは何か。一言で言えば「ミスマッチが減る」ことだ。
まず、個人から見たメリットは、「自分に合ったホワイトな副業先を見つけやすい」ことである。オファーを出す採用担当者は、自分と、直接の友人か、共通の友人がいる間柄なので、その人間関係を壊すような、それこそブラックな業務のオファーは出しにくい。また、友人のツテをたどれば、会社や担当者の実情が聞けるので、ウソもつきにくい。友人のいる会社に入れれば、職場に馴染みやすい面もある。
採用される側から見れば、「こんなはずじゃなかった」というリスクが非常に低いわけだ。副業で数カ月働けば、社内の状況も見えてくるので、自分に合った転職先を探すときにも利用価値が高い。
「転職意欲をこっそり伝えたい」経験から発案
一方、企業にとってのメリットは、「素性の知れた優秀な人材が採用しやすい」ことだ。採用担当者もまた、友人を通してその人の評判を聞けるので、期待外れになるリスクを減らせる。
「小さなスタートアップ会社は、知名度も資金力もないので、優秀な人材を採用するのが難しい。しかし、副業からであれば、いろんな人材が気軽に手伝ってくれる」(岩崎社長)
「ひそかに副業・転職意欲を持っている人を発掘できる」のも、大きなメリットだ。会社の上司や同僚にバレるのを恐れて、周囲に副業・転職意欲を話さない人は少なくない。となると、周囲の人も、よほど仲がよくない限り、なかなか気づかないものだ。しかし、YOUTRUSTを利用すれば、その意欲が簡単にわかるので、意外な人材を発掘することができる。
企業向けの採用アカウントは、月額利用料を支払う必要があるが、ミスマッチが少ない分、トータルで見れば採用コストを低くすることができる。
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