味で勝負できる「糖質制限おやつ」意外な売れ筋

あの「シャトレーゼ」の知られざる実力

ファミリー層を中心にファンの多いシャトレーゼで今、糖質カット商品が売れています(写真:シャトレーゼ提供)

郊外をドライブしているとよく見掛ける「シャトレーゼ」の看板。約400種類のスイーツを製造販売する創業66年の老舗だ。

日常使いのおやつが手頃な価格で購入できると、子どものいる家庭を含め、多くの人に親しまれている。「スペシャル苺ショート」(324円税込)や「ダブルシュークリーム」(108円税込)などを食べたことのある人も多いのではないだろうか。

全国に展開するシャトレーゼ。現在店舗数は530店舗(国内)に上る(写真:シャトレーゼ提供)

長年、郊外中心に店舗展開してきたが、都心在住者からの出店要望が増えたことから、2019年9月からは銀座や青山に都心向け店舗を出店。ネット上でも人気が広がり、昨年はSNS上で「チョコバッキー」(64円税込)というアイスが大ブレイク、年間3000万本の販売を記録した。海外展開も順調で、ここ数年、売上高も店舗数(国内530店舗)も伸びている。

そんなシャトレーゼには、隠れたヒット商品がある。「糖質カットシリーズ」だ。

実は、糖質制限ブームの前から存在した

最近、糖質制限ブームの影響で需要が急増し、売り上げが伸びているという。筆者も先日立ち寄った銀座の店舗で、リアルな売れ行きを目撃。40歳代と思しきスタイルのよい男性が、ガサーッとこのシリーズのスイーツを15個ほど大人買いしていった。

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しかし、同社はブームに便乗したわけではない。発売は2009年と、実は割と前からある商品なのだ。2003年に発売したアレルギー対応スイーツに感謝の声が多く寄せられたことから、「食べたくても食べられない人のためにまた何かできないか」と、検討されたのが始まり。当時、生活習慣病が社会問題化していたため、糖尿病患者や血糖値が気になる人を対象にこのシリーズが開発された。

売れるかどうか未知数だったが、まとめ買いするシニアが現れるなど、徐々に手応えを感じていったという。ある糖尿病の専門医が、同シリーズの「ショートケーキ」の有用性を評価したのをきっかけに、病院での患者向け食事勉強会などで紹介される機会が増加。妊娠糖尿病患者の病院食に採用する産婦人科もあるという。

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