ついでにこの指標から、各年の平均出生順位を割り出すと、第2次ベビーブーム時代の1970年の1.74人に対して、最新の2017年は1.75と逆に上回っています。つまり、結婚した女性が産む子どもの数は、ベビーブーム時代と変わらないのです。
少子化はまるで日本のお母さんたちが出産をしていないかのように言う人がいますが、それは間違っているのです。
もちろんこれは比率なので、出産実数では減少はしています。しかし、それは生まれてくる子どもの数が減ったというより、お母さんの数が減ったからです。
問題は母親の数が半分以下になっていること
国勢調査ベースで見ると、1985年時点では、15~39歳の女性で1人以上の子を産んだお母さんは、約1060万人いました。それが、30年後の2015年には、同年齢で497万人まで減少しています。母親の数が半分以下になっています。問題なのは、少子化ではなく「少母化」のほうなのです。
有配偶女性だけに限った、各年齢別の出生率のグラフをご覧ください。
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