「英語が話せる人」が実は気をつけていること 英語なんて話せればいいというわけでもない

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外国人たちは、私たちが思う以上に相手への接し方に気をつけていますが、とくに仕事ができる人ほど、英語を使いこなしています。しかもTPOに応じて、臨機応変に言葉遣いや表現を巧みに操っているのです。

仕事では、いかに周りの人たちを巻き込めるかが重要となってきます。それを意識して、英語での話し方やコミュニケーションを変えていくことが大切です。

海外で日本人が驚くことの1つに、外国人たちの発言の多さがあります。日本人は「出る杭」になることを避けて、発言を控える傾向があります。しかし海外では、人と意見が違っていることは自然なことと捉えられ、その違いがあるからこそ、新しい価値感が生まれると考えられています。

自分の違う意見も尊重する

私が働いているマイクロソフト シンガポールには、およそ60カ国の人が集まっているので、言語や文化、宗教、価値観が入り交じっています。そのため、「自分が周りにどのように思われているか」「周りに合わせなければいけないのではないか」などと気にせずに、人との違いを自分の強みや魅力として、意見を発して仕事を進めるのです。

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人と違う意見を持つことで、日本人が大切にする協調性をおろそかにしているわけではありません。逆に海外でも、「チームでの成果の最大化に向けた協調性」が重要視されています。

人と違うことがいいといっても、独り善がりの意見は疎まれるだけです。海外では、それぞれが互いの個性を認めて建設的な意見を交わすことが求められます。お互いの意見を積極的にぶつけ合うことで、議論を活性化させていくのです。

人前でも英語を堂々と話したいと考えるのであれば、人と違う発音・アクセント・言い回しの英語を恥ずかしいと感じるのではなく、単なる「違い」と捉えましょう。英語のとても上手な人が身近にいたとしても、臆することなく自分の英語を話していいのです。今の自分の英語を恥じることなく、意見をどんどん伝えていきましょう。

岡田 兵吾 Microsoft Singaporeアジア太平洋地区ラインセンスコンプライアンス本部長

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おかだ ひょうご / Hyogo Okada

同志社大学工学部卒業後、アクセンチュア、デロイトコンサルティング、マイクロソフトのグローバル企業3社にて、シンガポール、アメリカ、日本の3カ国を拠点に24年間勤務。シンガポール移住16年目。現職マイクロソフトでは、日本・韓国・オーストラリア・ニュージーランドの4カ国のライセンス監査業務の責任者を務める。日々10カ国以上の全世界の外国人と仕事をこなす。加えて、アジア域内の働き方改革をリーダーとして実現し数々の社内アワードを受賞。世界トップレベルの IEビジネススクール・エグゼクティブMBA取得。同校のアルムナイ・シンガポール支部初代会長。https://twitter.com/phoenix_hugo

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