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ドイツ人の働き方に見る一流と二流の違い スーツケースを12万円で売る方法

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一流の商品に宿る、普遍的でシンプルな機能美

この、スーツケースを12万円で売る、ということには、一流ならではの要素がたくさん詰まっている。まずデザインはシンプルで飽きが来ず、普遍的な上質性を感じさせる。しかも機能的で頑丈なので、“長らく使える”ということで、一時的なコストが12万円でも、中途半端な商品を5回買い替えるよりは、という「見た目高くても、長い目で見れば経済的ですよ」という価値をアピールすることができている。またシンプルなデザイン自体に機能美が宿っており、小手先の装飾で勝てない美しさがそこにあるのだ。

この“本質的な機能美で一流を目指す”というのはスイスのヴィクトリノクス社のスーツケースにも相通じるのだが、グローバル競争で安価な商品の質が、侮れないまでに上がってきている中、一国(ないし個人)が高い賃金を維持するには“世界中で通用する本質的な機能美”で“これ以上の品質は世界探してもない”という信頼感を築き上げるしかないのだ、と800ユーロも払ったけどアジアで買うより3割浮いたわ、と大満足しながらベルリンの空港に向かう土曜の朝であった。

べつに1ユーロまけてもらったわけでもないのにこれだけ無料で絶賛したら、リモア社やヴィクトリノクスから表彰状と新製品のサンプルを送り付けられてもいい気がするのだが、今後も本コラムでは世界で目にした一流品と二流品の違いから、万人に通じる働き方のヒントを引き続き探っていきたいと思う。

さ、きらきら輝くこのスーツケース引っ張って、チェックアウトして空港に向かおうっと!

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