東大入試が「知識ではなく発想力」を求めるワケ ずっと「AIに負けない力」が問われ続けてきた

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

逆に、日常生活を送っている中で「なぜ?」と問うのもおススメです。

自然現象でも、ちょっとしたニュースでも、社会の現象でも、何でも「なぜ?」と問えば必ず理由があります。そしてその問いの答えは、意外にも勉強している事柄の中に求めることができるかもしれないのです。

・勉強している事柄が、どのように社会で応用されるのかを考えてみる
・日常生活のタイミングで「なぜ?」と問うてみる

納得するまで「なぜ?」を繰り返そう

「発想力」の訓練方法2:深掘りする訓練

もう1つは、「深掘りする訓練」をすることです。

『「発想力」と「想像力」を磨く 東大アイデア』(書影をクリックすると、アマゾンのページにジャンプします)

偏西風が西から東に吹いている、という情報だけでも、いろんなことを深掘りすることができます。

なぜ西から東なのか? そもそもどうして風が吹くのか? 日本以外の地域では話が違うのか?……このように、1つの情報をそれで止めるのではなく、深掘りして考えてみるのです。

先ほど僕は、日常生活の中で「なぜ?」と問うことを提案しましたが、ただ「なぜ?」と問うだけではいけません。より深く、自分が納得できるレベルまで「なぜ?」を繰り返してみましょう

5回以上「なぜ?」を繰り返すと、その情報の背景がきっとわかってくるはずです。そのレベルまで達すれば、きっと学んだ知識は深くみなさんのものになるはずです。

浅い知識では、その知識を生かして発想することはできません。「なんかよくわかんないけど、偏西風の影響じゃないかな」とはならないわけです。だからこそ、深く理解するために、何度も何度も「なぜ?」を深掘りしてみましょう

・物事を深掘りして考えてみる
・そのために、「なぜ?」という質問を5回以上やってみる

いかがでしょうか? 発想力というのは、なんとなく「才能がないと高まらないもの」というイメージがありますよね。でも実は、こんな風に訓練をすることによって意外と身に付けることができるものなのです。

みなさんも、AIが台頭するこれからの時代で活躍するために、以上のようなことを実践してみてはいかがでしょうか。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事