悩んだら上司より「他部署の先輩」の助言が効く 仕事で伸びるには「ナナメの関係」を使え!

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あるハウスメーカーで、戸建住宅を売る仕事を手がける新人営業マンの例です。その新人は年間MVPを取ったのですが、大きな決め手になったのは、「ナナメの関係」の活用でした。

(出所)『科学的にラクして達成する技術』

ほかの新人と違ったことは?

彼がほかの新人と違ったのは、自分の営業の状況を社内のITシステムで詳細に公開することによって、別の支店の先輩方からたくさんのアドバイスを受けていたということでした。

『科学的にラクして達成する技術』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

「現在、○○町の△△さま宅に営業しています。先月末にご夫婦で展示会場にいらっしゃいました。40代前半のご夫婦で、小学生の娘さんが2人います。まずは来週月曜に、カタログを持って訪問しようと思います」とシステムに書き込むと、A支店の先輩からこんなアドバイスがありました。

「ご主人が決める権限を持っているとは限らないよ。おじいちゃん、おばあちゃんがお金を出す場合もある。まず、ご家族の構成をお聞きするといいよ」

B支店の先輩は、こんな意見を伝えました。

「おばあちゃんと一緒に住む場合は、キッチンの提案に注意してください。お年寄りでも利用しやすい台所である点をアピールして受注したことがあります」

この新人はこうしたアドバイスに耳を傾け、自分でアレンジを加えながら、日々の営業活動に生かしていきました。それが年間MVPにつながったのです。

このように、仕事の中で「ナナメの関係」をうまく活用することで、「多様な意見を得つつ、それを自分の行動に活かす」という考え方を持つことが大切です。あなたも仕事で悩んだら、ぜひ「隣の部門の先輩」に相談してみてください。

永谷 研一 行動科学専門家、発明家、株式会社ネットマン代表取締役社長

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ながや けんいち / Kenichi Nagaya

長崎大学講師、情報コミュニケーション学会理事。1966年、静岡県沼津市生まれ。学校や企業にITを活用した教育サービスを提供するパイオニア。校務・学習支援システム「Cラーニング」で全国の教育現場のDX化を推進。行動変容を促進するITシステムを考案・開発し、日米で特許を取得。米国でその功績が高く評価を受け、O-1ビザ(卓越能力保持者ビザ)が認められる。行動科学や認知心理学をベースに、1万5000人の行動変容データを検証・分析し、目標達成メソッド「PDCFAサイクル」を開発。多くの学校や企業の人材育成に採用されている。4人の子の父。著書は『1日5分 書けば明日が変わる できたことノート』『科学的にラクして達成する技術』など。YouTube(永谷研一チャンネル)、note(永谷研一@できたことノート&手帳

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