「不倫夫の自殺」で1000万円請求された妻の告白

事故物件化した賃貸にのしかかった賠償義務

住んでいた部屋が突然事故物件となってしまった宮本ぺるみさんを襲った出来事とは?(漫画:『自殺遺族になっちゃった!!』(竹書房)より)

自殺や他殺などの「事故」によって不動産物件内で人が亡くなった物件は、昨今「事故物件」と呼ばれる。テレビや雑誌などのメディアでその言葉を耳にした人も少なくないだろう。

事故物件には住みたくないという人が多いため、家賃を安くするなどの優遇処置をとっている物件も少なくない。

事故物件扱いで安くなった家賃は誰が補填している?

そういう安くなった物件を狙ってわざわざ住む人たちもいる。そんな人たちが記事で取り上げられることも多い。

ただ、その安くなった家賃は、誰が補填しているのかを気にかける人は少ない。

「大家でしょ?」

と思うかもしれない。もちろんそういう場合もあるのだが、亡くなった人の遺族が補償しているケースも少なくないのだ。

2019年9月に『自殺遺族になっちゃった!!』(竹書房)という漫画が出版された。

自殺遺族になってしまったぺるみさんの経験談を描いた『自殺遺族になっちゃった!!』(竹書房)

作者である、漫画家の宮本ぐみさんと、原作の宮本ぺるみさんは姉妹だ。今回の本は、妹のぺるみさんの経験談を中心に描かれている。つまり、ぺるみさん自身が過去に自殺者の遺族になってしまったのだ。

自殺遺族になった後、そして自宅が事故物件になってしまった後、どのような厄介な出来事が彼女たちを襲ったのだろうか?

竹書房の会議室で話を聞いた。

今をさかのぼること数年前、ぺるみさんは結婚しており2人の幼いお子さんがいた。はた目には幸せな家庭そのものだが、すでに亀裂は入っていた。

家庭の破綻のきっかけは、ぺるみさんの夫の浮気だった。

「浮気と言っても一晩限りの関係ではありません」

次ページ継続して暮らすも溝はまったく埋まらず…
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 奨学金借りたら人生こうなった
  • ベテラン車両の肖像
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
話題の「30分で絵を描く」秘訣、驚くほど簡単4手順
話題の「30分で絵を描く」秘訣、驚くほど簡単4手順
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
メタバース革命が始まる<br>全解明 暗号資産&NFT

不正流出事件から4年。復活不可能に見えたビットコイン相場は米国主導で活況を取り戻しました。暗号資産を使ったNFTの購入、そしてNFT取引が広がるメタバースにもビジネスの機会が広がっています。日本は暗号資産とどう向き合うのでしょうか。

東洋経済education×ICT