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月2万で古民家シェアを実現した夫婦の家計簿 別荘を買わずに田舎の余暇を満喫するには?

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私は、そもそも「古民家をシェアハウスで利用しながら、余暇に田舎暮らしを体験する」という発想に驚きましたが、これを企画したのも若い世代の夫婦なのです。「夢の里山」と「外房ベース不動産」という2つの株式会社を運営している、40代前半の湯川伸也さんと摩美さん夫婦です。

2人とも、もともとは東京で仕事をしていたそうですが、2010年にそろって退職。2012~13年にかけて夫婦で世界1周し、50カ国を旅したそうです。帰国後、ハワイ移住を真剣に考えましたが、当時4歳の子どもは日本で育てたいと。

しかし、東京でも地方でもサラリーマン生活に戻るのは嫌だったので、いろいろと調べるうちに総務省のホームページでいすみ市の地域活性化プロジェクトを発見。「即応募した」と言います。仕事内容は、地域の方々と一緒に、いすみ市をPRする事業でした。いすみ市も、高齢化や空き家などの問題を抱えていたのです。

田舎で過ごす余暇から「生きる力」も湧いてくる

いすみ市に移り住んだ湯川さん、「都心から90分という所に、まるでハワイのような環境があって驚いた」そうです。

「松宮さんのように、余暇に『田舎暮らし』を体験したいという人たちと、いすみ市の環境をマッチングさせたいと思ったんです」

湯川さん夫婦は、いすみ市の農家の高齢者をはじめ、ママ友たちからも協力を得て、新たなマッチングビジネスを始めたのです。

東京オリンピック・パラリンピック開催を控えて、これから首都圏を訪れる外国人はもっと増えるでしょう。湯川さん夫婦は今、古民家の「2次活用」のプロジェクトも進めています。古民家をシェアハウスで貸し出すだけでなく、コミュニケーションスペースやシェアオフィス、あるいは民泊施設として利用することも検討しているのです。

古民家をシェアハウスしている松宮さん夫婦もプロジェクトの一員となり、イベント開催などで一役買っています。「都会の生活が嫌になったわけではないのですが、古民家でお昼寝したり、畑で野菜を収穫したり、そして子どもたちは大きな声で走り回り、家族それぞれがここでの余暇を楽しんでいます。ここは、大人に生きる力を思い出させてくれる場所、子どもには生きる力を育んでくれる場所なのかもしれません」。

松宮さん夫婦と子どもたちはレジャー費を元手に、生きる力を高めているのですね。私も考え直しました。東京の自宅では仕事漬け、休むことをおろそかにしていたなと。近々、いすみ市を訪れて「余暇」と本気で向き合おうと思いました。皆さんも、いかがでしょうか。

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