「自己成長ばかり言う人」が結局、伸びない4理由 「キャリアプラン」の呪縛…あなたは大丈夫?
最後は、「自分の成長ばかりを考えて、他者や周囲への貢献がない」ことである。
インプットばかりで、アウトプットしない人というのは、自分を守ることに精一杯で、周りに貢献しない人ともいえる。人は「自分のため」ではなく、「人のため」「チームのため」に動くとき、飛躍的に成長できるというのに。
たとえ、その人が「成長」したとしても、アウトプットがない、ということは、他者や周囲には、その成果が共有されない、ということでもある。
仕事というのは、基本チームワークだ。互いの協力と相乗効果で、人数分の足し算以上の成果を上げる。しかし、アウトプットがなければ、それも達成されない。
さらにいえば、わたしたちは、「自分のため」というより、「人のため」に何かをするときにこそ、力が出せるものなのだ。社会の役に立っている、という実感が仕事のモチベーションになるし、誰かのためになっているのなら、つらいときも頑張れる。自己成長という自分のための目標では、至れるところはたかがしれている。
「成長」は周りから言われるもの
「昨日できなかったこと」が1つまたできるようになる、「昨日わからなかったこと」がわかるようになる、「昨日知らなかった世界」を1つ知る……成長している実感は、勉強や仕事のエンジンであり、楽しみだ。だから、仕事こそ自己実現の場になる。そして、そうした社員の成長に応じて、会社もまた、成長していく。
しかし、では、働くのは「自己成長」のためだろうか。
少なくとも、日々仕事をしているとき、「自己成長」を意識しているわけではない。ただ、仕事上の目標や課題を短期的・長期的に解決していくことに夢中になっているうちに、あるとき、周りの人から「成長したね」と言われる、そういうものじゃないだろうか。
「自己成長ばかり考える」のではなく、いまある目の前のことに集中し、仕事を楽しむことができる人が、結果として、周りから「成長したね」と言われる人になる、それが私が数十年、働く人を見てきた「伸びる人」の共通点である。
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