「自己成長ばかり言う人」が結局、伸びない4理由 「キャリアプラン」の呪縛…あなたは大丈夫?

拡大
縮小

2つ目は、「キャリアプラン」にこだわりすぎて、「成長の可能性」もつぶしがちということだ。

「キャリアプラン」はつくりっぱなしにしない

【2】「キャリアプラン」にこだわりすぎて「可能性」もつぶしている

「キャリアプラン」という言葉は、ある程度の年齢に達した人からはよく聞く言葉だが、最近は若い世代からも聞くことが多い。

年齢に関係なくキャリアプランを立てること自体は悪いことじゃない。

しかし、その「キャリアプラン」が、あなたの成長する可能性を、あなたが「今」思っている範囲にとどめてしまっていないだろうか

例えば、「今」思い描くキャリアプランは、往々にして、就活時にキャリアカウンセラーとかの指導で無理矢理立てたものや、エントリーシートに書くためだけに、急場しのぎでつくったものであることも多い。

しかし、いったん言葉になると、それが事実となって、わたしたちを定義する。すなわち、固定する。そして、その言葉の示す方向へと誘導する。

つまり、キャリアプランにこだわることで、その先、無限に拡がる成長の可能性をつぶしてしまっているかもしれないのだ。

実際、「キャリアプランにこだわりすぎて、それから外れてしまう仕事を進んでやりたがらない若い人たち」に私も数多く出会ってきた。

私自身、20代のころまでは「社長」をやることなんて、自分のキャリアプランにはなかった。それが縁あって、社長という役目を仰せつかったのだが、それが自分に向いているなんて、当時は思えなかった。

でも、「やってみて初めて引き出された可能性」が、いくつもあった。「やってみなければ知らないままだった視点」を持つことができた。

キャリアプランにまったくないことが起こったときも、臨時でつくり直すくらいの考えでないと可能性は広がらない。一度つくったものをつくったきりにしているキャリアプランは、自分の成長を狭めるだけである。

次ページ本当に「自己成長」していますか?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT