転職で「後悔する人」「満足する人」の決定的な差 「昇進」や「成長」が目的の転職には要注意

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

まず「昇進」について、とくに一般社員から管理職へ役割の変化を伴う昇進について考えます。もしあなたが社内でマネジャーやリーダーなど管理職への昇進が見込まれているなら、できるだけ今の会社にとどまったほうがいいでしょう。

というのも、「3割しか課長になれない時代」と言われるぐらい、今は管理職になりマネジメント経験を積む機会は希少になっているからです。内外で高く評価されるマネジメント経験を捨てるのはもったいない。

しかも、いまだ多くの会社は中途採用者を簡単に管理職に登用しません。スキルは認められても、すぐには信頼されないもの。転職希望者はゼロから信頼を築く必要があり、管理職になるのはしばらく先になってしまうかもしれません。

あなたは「昇進間近」かもしれない

もしあなたが「もっと活躍できる機会を与えてほしい」と思っているとすれば、そろそろ昇進するタイミングである可能性あります。野球に例えるなら、もう次に打順が回ってきていて、すでにネクストバッターズサークルに入っているのに、気づいていないだけかもしれません。

確かめもせずに「会社が自分を評価していない」と思うのではなく、辞めるぐらいの勇気があるのであれば、人事や上司に「私はいつ昇進できるのでしょうか」と聞いてみてはどうでしょうか。プレーヤーと違ってマネジャーになるにはポジションが空かなくてはなりません。評価されていないのか、待たされているだけなのかをきちんと確かめましょう。

次に「能力開発」について考えます。人はどうやって能力を身に付けるのでしょうか。それは「長期間の繰り返し」によってです。どんな能力も一夜のうちに身に付くことはありません。何度も繰り返すことで意識しなくても自動的に処理ができるようになることが「身に付く」ということです。

つまり、もし「繰り返しが多くて仕事に飽きてきた」という感覚が出てきたとすれば、それはその能力がようやく自分のものになる一歩手前なのです。能力が完全に身に付けばあまり意識しなくてもスラスラこなせるために、繰り返しがつらくなくなります。しかし、その前にやめてしまうとせっかくの長い間の努力が水の泡になるのです。

次ページ「飽き」を理由に転職してはNG
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事